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Vol.1362 『アニー』出身の女優〜佐藤夕美子さんとの再会
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時間つぶしのために大泉学園の東映撮影所のとなりにある映画館で映画を観ることに。
上映時間が16時から19時までに収まる映画を探したら、たった1本だけありました!
『ユリゴコロ』
なんだそれ?※
主演が吉高由里子さん。
『タラレバ娘』に出ていた人か。ホラー映画みたいだし、楽しめそうだな♪
ここで映画を観るのは2回目。黒木瞳さんの、やはりホラー映画『ほの暗い水の底から』以来。
何となく観るには重い、けれども良く出来た作品でした。
エンドロールをボーッと見ていたら《佐藤夕美子》さんの名前が!ぜんぜん分からなかった!¥720でプログラムを購入しましたが、役名の記載が無かった。
翌日は、プログラムを持ち歩いて写真から文章までを細かくチェックするも謎のまま。
仕方ない、DVDが発売されたら要チェックだ。
佐藤夕美子さんは、佐々木隆子先生のお弟子さんで、地元の蒲田スタジオに通っていました。
幼い頃、スタジオ近くの公園で手を真っ黒にしてお砂遊びをしていた姿が懐かしい。
ミュージカル『アニー』には1987年と1989年の2回にわたって出演した実力派。
1987年の『アニー』のテッシー役ですっかりアニーにはまった佐藤さんは翌1988年のオーディションを受験するも不合格に。皮肉にも同じクラスの同い年のTさんの方が合格してしまいました。
審査発表後、初のレッスンで皆の話題は当然の事ながらアニーに合格したTさんに集中していました。案の定、いつもは一番乗りをしてくる佐藤さんは来ていません。やっぱり辛いんだな、今日は休むのかな、と心配をしてレッスンを始めると、スルスルとスタジオの扉が開いて佐藤さんがニッコリして入ってきました。物凄く勇気のいる事なので感心したものです。
その直後のイベントで、佐藤さんをフューチャーしたナンバーを私が振付して、阿部久志さんと私と3人で踊った事があります。
やがて、『アニー』と並ぶ子供ミュージカル『アルゴ〜真夏のシンデレラ館で』で主役の真夏役を演じました。
佐藤さん最大のチャンスはNHK朝ドラ『甘辛しゃん』のヒロインに1,863人の中から見事に選ばれて全国デビューした事であります。今からちょうど20年前の1997年10月スタートの番組でした。
朝ドラ放送中にNHKのインタビュー番組でタップダンスを踊って見せたりしてました。
また、大日果里さんが在籍していた私の蒲田クラスにも遊びに来てくれました。
想えばその日から会っていないので、現在の佐藤夕美子さんがどの様に美しく成長されたのか、私には分からないのですね。
いずれにせよ、このような形でも再会できて良かったです。
※『ユリゴコロ』は沼田まほかる著のミステリー小説。
2012年に大藪春彦賞を受賞、本屋大賞にノミネート、「このミステリーがすごい!」国内部門第5位などにランクイン。
2017年に映画化された。
天野 俊哉
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