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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1358 SKDスタスレヴューinゆ・め・ま・ち〜秋のおどり〜
 雨の浅草まで、『SKDスタス・レヴュー公演』を観劇に行きました。

 最近は、浅草駅でなく田原町で地下鉄を降りて劇場のあるROXのビルを目指します。残念な事に、右手に見えるスカイツリーの天辺が雲に隠れています。
 まず、田原町駅から地上に出てすぐの場所にある《花家》に入り、並¥400の浅草名物の焼そばを注文。
 お昼時とあって混んでるものの「日本人はお兄さんだけよ」とおかみさん。“お兄さん”とは久々の響き。東洋人にも西洋人にも一律「400えんね!」と威勢の良い日本語で通すらしい。そう言えば、店の何処を見渡しても英語すら見かけないのが凄い。
 店先ではご主人が元気に焼そばを炒め、店内ではおかみさんが接客を。2020年の東京オリンピックまで御夫婦で頑張って頂きたい!

 その後、八ツ目鰻というお目目に効くと言われる漢方薬の店の前を経由しました。実は小学生の視力が少しずつ悪くなり始めた頃、この八ツ目鰻にお世話になったのですね。
 「で、効いたの?」
 今日までにメガネ、コンタクトレンズ、老眼鏡と立て続けにお世話になっておりますので、残念ながら効いたとは言えませんね。
 さて、この国際通りにあるあちらこちらのお店の店先には公演ポスターが貼られており、町をあげて地道にSKDを盛り上げているのが嬉しいですね。

 今回の『SKDスタス・レヴュー公演』で嬉しかったのは、私の歴代パートナーの一人であり、長年『東京リズム劇場』でご一緒させて頂いた西村麻亜沙さんが参加されていた事です。
 全9公演の中には完売の回も出ている様で、早めに早めに並ぶも自分の好きな席には座れず、スタッフの方々の近くに腰かけました。センター・ブロック後方には、テンションがスカイツリーくらい高い女性グループの皆さまが着席されてました。きっとSKD OGに違いない。

 ヴィクター・ヤングの名曲“80日間世界一周”の曲から場内暗転になり開演。
 お国巡りがテーマとは『東京リズムボーイズの20周年記念公演』以来かも。
 まずはチラシにも掲載されている“獅子”から。真っ赤なカツラから金色のタイツまで、パッとした衣裳での幕開け。そして手には赤い薔薇を。メインの獅子舞は見事ながら、まわりの女性アンサンブルの振付が面白くて何処を見たら良いか悩む。
 続いて、持ってる薔薇を投げ出して、赤い衣裳の女性アンサンブルによる“レッドライオンのラインダンス”。オープニングから凄いスピードで脚を上げまくる!
 瀧園子さんをフューチャーした“奇跡”のダンスでのブルーとピンク衣裳のコントラストも、芹なづなさんが歌いながら客席をまわる“夜来香”での衣裳もセンスが良くてレヴュー本来のカラーを楽しませる部分もSKDは大切にしています。グリーンのベリーダンス風衣裳のダンスを経て、客席から西村さんをはじめとする5名のダンサーが現れます。タンゴの“エル・チョクロ”ですが、女役の方々がシルバーのダルマの上にパープルのジャケットそれに黒のソフト帽をあくまで女役の振付で踊るあたりに無理がなく心地好いナンバーに仕上がっていました。
 構成上ではパリに飛んでシャンソンを2曲、歌う男役を囲んで白い羽根で舞う女性4人の優雅な雰囲気と羽根を持ってグルグルまわる振付が小井戸先生風で懐かしい。赤いトーシューズの女性のバレエも素敵でした。
 今回、昔であればエイト・ピーチェスのナンバーにあたるのが何れなのか?わかりずらかったのですね。
 ベリーダンス風の“ベビーボーイ”もマドンナらしき女性を中心とした“ムーラン”も、照明をはじめゴールドの衣裳から客席降りまで見事だった“ジャガー”など該当するナンバーが3つも登場したのです。
 さて、豪華なラインダンスの2つ目は“オリエントライン”西村さんをはじめ12名によるナンバー。オレンジのチャーミングな衣裳でしたが、馴染みのある曲に惑わされ「ハテ?何だっけ?」曲名が出てこない。振付はインドっぽいな、やがて半分過ぎた辺りでトミー・ドーシーの名前が浮かび「インドの唄」“Song of India”の曲名がやっと出てきました!
 まあ、実に面白いアレンジでわざわざラインダンス用に演奏したとしか思えませんでした。ラインダンス名物の掛け声が、私に縁のある《ナマステ》というのも最高でした。
 フィナーレの“Sing Sing Sing”は黒のダルマ、胸には白のタクスアタード、出てくるグループ毎に手袋の色が違う。以前観て感心したナンバーですね。あれだけハードなダンスの後、すぐにマイクを持って平静を保ってMCをこなす瀧園子さんのプロ根性に脱帽。その後、さらにもう1回音楽が掛かった!

 現在は地元兵庫で活動をされている西村麻亜沙さんもこのSKDスタス公演において、大変重要なポジションについてきた様ですね。来年もぜひ上京して頑張って頂きたいと思いました。
 全17曲60分のお国巡りの秋のレヴューでした。

天野 俊哉



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