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Vol.1334 ジェリー・ルイス追悼〜私の大好きなスター!
 1940年代から半世紀以上に渡って映画、テレビ、舞台で大活躍したコメディアンで俳優のジェリー・ルイスが亡くなりました。

 小学生の頃、テレビの映画劇場である白黒映画を観てました。海に浮上している潜水艦の甲板でノンビリ昼寝をしている若い男性。やがて潜水艦が潜りだし、慌てた男性は潜望鏡に掴まり叫び声をあげる!という爆笑場面でした。
 新聞を見ると『底抜け艦隊』とあり、主演ジェリー・ルイスと名前がありました。私が最初に覚えたハリウッド映画のスターこそがジェリーであります。その日から新聞のテレビ欄で「底抜け」のタイトルが付いたジェリーの映画を見付けては片っ端から観ました。人気があったのでしょうか?実に沢山の作品が、しかも繰り返し何度も何度も放映されたのです。
 当時、テレビでの映画放映は、原語ではなくて必ず日本人の声優さんによる吹替えでした。人気アニメ『サザエさん』のマスオさん役で知られる近石真介さんや愛川欽也さんがよくジェリーの声を担当していました。今考えると、お二人ともジェリーの本当の声にはあまり似ていないのに、おかしな雰囲気作りがとても上手でした。
 今でもYouTubeでよくジェリーの映画を観るのですが、原語なのに近石さんの声が聴こえて来てしまうほどです。

 ジェリーが最も人気者だった頃に映画で共演した女優シャーリー・マクレーンの自叙伝『マイ・ラッキー・スターズ』でのジェリーは、凄く才能はあるけれども、ある意味暴君であった!と好意的に書かれています。
 また、映画監督ピーター・ボグダノヴィッチによるハリウッドスター達へのインタビュー本『私のハリウッド交遊録』では、もっと後年のジェリーのエピソードが沢山書かれています。
 「底抜けコンビ」で10年間共に活躍したディーン・マーチンや稀代のエンターテイナー、フランク・シナトラ程の大スターであっても、晩年は凄く不幸だったそうですが、そんな落ちぶれた彼らを見捨てずに最期まで友達付き合いを続けた唯一のスターがジェリーだったそうです。あまりにジェリーが優しいので、何度読んでもボロボロ泣いてしまう程です。

 大好きなジェリー。
 ご冥福をお祈りいたします。

<ジェリー・ルイスの主な受賞歴など>
1998年 アメリカン・コメディ賞特別功労賞
1999年 ヴェネツィア国際映画祭功労金獅子賞
2005年 ドイツ「金のカメラ賞」特別功労賞
2004年 ロサンゼルス映画批評家協会賞特別功労賞
2009年 第81回アカデミー賞特別賞
・ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに映画・TV部門の2つの星を持っている☆☆
・1966年から2011年までの45年間、筋ジストロフィー患者のためのチャリティーコンサートを開催。全米にTV中継された
・1977年にノーベル平和賞候補に選ばれた

<底抜けトリビア>
・邦題「底抜けシリーズ」は27作品
・ディーン・マーチンとの共演は10作目「底抜けコンビのるかそるか」(1956)まで
・コンビ解消後は11〜27作中の8作をジェリーがメガホンを取った

天野 俊哉



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