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Vol.1330 ヨーロッパ映画の大女優さん達を追悼
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フランス映画のジャンヌ・モロー
イタリア映画のエルサ・マルチネリ
ドイツ映画のクリスティーネ・カウフマン
戦後の1950年代以降ヨーロッパからアメリカで活躍した女優さん達が亡くなりました。
私は今までヨーロッパ映画に関しては距離を置いてきたので、ジャンヌ・モローほどの大女優が亡くなってもコラムなど書けないのですね。
それでも、映画ファンの母が観ていたテレビの映画劇場に付き合って一緒に観たりしてましたし、父の友人が段ボール箱一杯のヨーロッパ映画のパンフレットを貸してくれた事があり、今思えばジャンヌ・モローやエルサ・マルチネリの映画が沢山ありました。
《ジャンヌ・モロー》
フランス映画を代表する大女優でありながら、私が注目したのは、もう少し前のダニエル・ダリューか、もう少し後のカトリーヌ・ドヌーブの方でした。ジャンヌの代表作は『死刑台のエレベーター』ですが、私にとっては『黒衣の花嫁』です。全編ニコリともしないで、次々と男性を殺してゆくタイトル・ロールの女性を淡々と演じるジャンヌにビックリしました。同じ頃に観たホラー映画『フランケンシュタイン/死美人の復讐』とお話が似ていた!
すみません、それだけです。
《エルサ・マルチネリ》
小学生の頃、エルサの代表作として知られる『血とバラ』のスチル写真を見て、「女ドラキュラだ!」と思い込んでしまいました。すみません。
ハリウッドで出演したジョン・ウエイン主演の『ハタリ!』で、ボーイッシュなサファリ・ルックで走り回るエルサが魅力的でした。また、可愛らしい主題曲“子像の行進”にのせて子像を散歩させる場面も楽しかった。
《クリスティーネ・カウフマン》
彼女が10代の頃に主演した『幼な心』のイメージが強烈すぎて後が続かなかった?ご主人となったハリウッド俳優トニー・カーティスと共演した『隊長ブリーバ』『ムッシュ・コニャック』等も観てますが、1980年代に脇役として出演した『バグダット・カフェ』の女刺青師役が彼女らしくなく、肩の力の抜けた演技で良かったです。
まだまだお若い皆さんでしたので、パッとしない現在のヨーロッパ映画界に渇を入れて欲しかったですね。
ご冥福をお祈りいたします。
天野 俊哉
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