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Vol.1320 Y's発表会へ秒読み開始!〜No Moon At All
 淺野康子さん振付のジャズダンス・ナンバー
“No Moon At All”
を歌っているはアニタ・オデイ。
 こんな伝説のジャズ歌手の曲を持ってくるなんて、淺野さんもなかなか渋いですね。
 1930年代にベニー・グッドマン楽団のドラム奏者だったジーン・クルーパが独立をして自分の楽団を持ちました。その時に専属歌手としてスカウトしたのが、当時22歳のアニタでした。
 その容姿からか?
 ハスキーな歌声からか?フィーリングからか?
 白人なのに黒人のイメージが強いアニタ。
 ジーンの楽団でのヒット曲
“Drum Boogie”
“Let Me Off Uptown”

を歌うアニタが素晴らしい。
 残念なのは、1943年にジーンの楽団がハリウッドで映画「Ball of Fire」に出演した時、本来アニタが歌うはずの“Drum Boogie”を、映画で歌ったのが主演女優のバーバラ・スタンウィックだった事です。メジャー映画に残された演奏場面は今観ても素敵ですからね。
 とは言え、音楽メインの短編映画には、アニタの歌う“Let Me off Uptown”が完全な形で残されているのはまだ幸せか?
 さて、人気絶頂のジーン・クルーパ楽団でしたが、1942年バンド・リーダーのジーンがマリファナで逮捕された事から楽団は解散してしまいます。
 やがて、刑期を終えたジーンが1944年に楽団を再結成した時に、アニタも専属歌手として復活しました。
 私達にたいへん縁のある
“Tea for Two”
“Opus #1”

を格好よく歌いましたが、今度はアニタ自身がマリファナで逮捕されてしまいます。
 まあ、薬とは何かと縁のあるジャズの世界ですので、すぐに復帰が出来ますが、今度はソロ歌手としてです。
 淺野さんが今回振付をする曲“No Moon at All”は、多分この時期に録音されたものですね。
 現在、YouTubeには沢山のアニタ・オデイの映像が残されていますが、おすすめは1963年に来日した際にテレビ局で収録された映像です。日本人のジャズ・プレイヤーと共に
“Tea for Two”
“Honeysuckle Rose”
“You'd be so Nice to Come Home to”
etc.
等を歌っているのですが、淺野さんと縁のある曲がズラッと並んでいるのでびっくりです。
 発表会でのアニタ・オデイ、今から楽しみです!

天野 俊哉



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