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Vol.1316 ゾンビ映画の父ジョージ・A・ロメロ監督追悼
 Y'sコラムの《書店で買えるフレッド・アステアのDVD BOX》が掲載されたその日に書店を訪れた天野ですが、事もあろうにレジに運んだのはアステアさんの横に置かれていた《ホラー映画パーフェクトコレクション/ゾンビの世界》。やはり買ってしまいました。

 1930〜50年代までのゾンビ映画は、ブードゥー教の呪いとか、死者を蘇らせるフランケンシュタインみたいな話であり、今日知られる様な「生ける屍が人間に襲いかかる!」ゾンビ映画とは全く別物であります。
 DVD BOXに収められた10作品の中でメジャーなのは、コメディアンのボブ・ホープ主演のパラマウント映画「Ghost Breakers」だけで、あとは見事なB級C級作品でした。
 しかし、本当に面白かったのは、こうした人気スターが出演していない作品のほうでした。ベラ・ルゴシの様な怪奇映画のスターを除けば無名なスター?ばかりなので、誰がいつ殺されてもおかしくないので、逆にスリリングでした。「Voodoo Man」なる作品には、何とジョン・フォード映画で知られる名優ジョン・キャラダインが脇役で出演しているのですが、見事な怪演で大いに楽しませてもらいました。また、日本では無名なコメディ・チームのウォリー・ブラウン&アラン・カーニー主演「Zombies on Broadway」が最高(最低)にバカバカしくて笑えました!

 そんな、真面目に作ってもふざけて作っても映画ファンにイマイチ受け入れられなかったゾンビ映画を、まさによみがえらせた人物こそが、先日亡くなったジョージ・A・ロメロ監督でした。
 やっと出番デス!
 1968年に低予算で「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」を製作しました。もちろんDVD BOXにも収められております。
 この作品は日本劇場未公開のはずですが、ビデオ時代に大ヒットしてカルト作品として認知されました。
 人間に迫ってくるゾンビも怖かったけれど、黒人青年の扱いは映画を見終わった後もずっと考えさせられました。
 「ゾンビっていいじゃない?」とさらに全世界に広めたのがマイケル・ジャクソン主演、ジョン・ランディス監督のあの「スリラー」なのですね。

 ジョージ・A・ロメロ監督のご冥福をお祈りいたします。

天野 俊哉



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