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Vol.131 ミュージカル映画にも出演、南田洋子さん追悼
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1950年代日活映画のトップ女優、テレビではご主人とおしどり夫婦ぶりを見せた南田洋子さんが10月21日亡くなりました。
モード雑誌から抜け出たような美貌を持っているのに、なぜ“あの”似合わない髪形をずっとしているのかな?というのが南田さんに対する私のイメージ。パートナーとのバランスを考えていたのかも知れませんが・・・
石原裕次郎さんが大病をして奇跡的に一命を取りとめ退院した時のインタビューで、ボロボロ涙を流して「良かった、良かった」と泣きじゃくる南田さんを見た時、カメラの前なのにちっとも飾らないその姿に真の優しさを感じました。私世代だと南田さんと言えば、大林宣彦監督のデビュー作「HOUSE」(1977)での怪演が忘れられません。「おばちゃま」という役で、若き日の大場久美子さん達女の子を次々と食べてしまう・・・凄すぎました。
さて、Y'sのコラムに登場するからには、そう、ミュージカルへの出演があるのですね。手元にある「おてんば三人姉妹・踊る太郎」(1957年、日活映画)は、当時の日活の大スター達(石原裕次郎、浅丘ルリ子、岡田真澄、北原三枝etc)が歌って踊る大作です。南田さんはフランキー堺さんと「PARIS」のナンバーに出演。黒いプードルを連れた南田さんは、どこから見てもパリジェンヌそのもの。ご自分の歌声なのかはわかりませんが、フランキーさんとデュエットしています。この場面だけでも、ただただ、その美しさに見とれるばかり。南田洋子さんのご冥福をお祈りします。
天野 俊哉
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