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		| Vol.1309 Y's発表会へ秒読み開始!〜Cute |  |  |  
		| 今回の発表会で、阿部久志さんとSAORIさんがそれぞれの振付スタイルで登場させるのが、タップ・ダンスの音楽としてはかなり有名な“Cute”です。 カウント・ベイシー楽団の名アレンジャーだったニール・ヘフティの作曲で、1950年代の作品。
 
 私が初めてこの“Cute”を知ったのが、テレビで放送されたアメリカのバラエティ番組「シャーリー・マクレーン・ショー」でした。ゲストがタップ・ダンサーのグレゴリー・ハインズ。1985年頃の話で、グレゴリーがちょうど映画「コットン・クラブ」で主役を演じて、メジャーな存在になった辺りではないでしょうか?
 シャーリー・マクレーンとグレゴリーが、色々な靴を履きながら歌い踊るのですが、いよいよコンビのタップ・シューズが出てきてグレゴリーのタップ・ダンスになるわけですが、この時にかかった曲が“Cute”だったのです。確か阿部さんもこれを見たはずで、フレッド・アステアに続いてグレゴリー・ハインズのファンになったようです。
 「コットン・クラブ」の映画が日本公開されたり、テレビCMでタップを踏んだり、すっかり日本でも有名になった1986年頃に、グレゴリー・ハインズが来日してサンシャイン劇場だった?かでコンサートを開きました。私は行けなかったのですが、生徒達が沢山観に行ったそうです。
 その時、ほとんどの生徒が私に報告をしてくれた面白いエピソードがあります。コンサートの最後にグレゴリーが「僕と踊ろうよ!」と観客を舞台上に呼んだそうなのですが、あまり多くの人が上がらなかった中で、勇敢にもタップ・シューズを履いて、グレゴリーの前でタップを踏み出した男性がいたそうです。
 それが何と阿部さんだったので皆さん驚いた!とのこと。「二人で楽しそうにステップを踏んでいましたよ!」というコメントもありましたね。
 
 阿部さんはその後、自分のソロ・ナンバーとして“Cute”を振付し、沢山の舞台で作品を磨きあげました。まだ、新宿シアター・アプルで開催されていた時代の「ナショナル・タップ・デー1996」に阿部さんにも出演してもらい、私の大好きな“Cute”を踊ってもらいました。結局、これは阿部さんがソロを踊った唯一の「ナショナル・タップ・デー」となってしまいました。
 その後、初のタップ・ダンスのレッスン用CD「MUSIC For Tap Dancers」が1999年に発売されてから日本でも“Cute”が広く知られる様になったのです。
 
 今回はもちろん生徒さんが踊るのですが、いつの日か阿部さんのより洗練された“Cute”を見せていただきたいものです。
 
 天野 俊哉 
 
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