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Vol.1305 Y's発表会へ秒読み開始〜Let's Get Lost
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発表会の度に一番苦労するのが、押田勝年君の作品に使用される音楽の情報であります。
奥が深い?と言うか、謎めいていて楽しいですが。
何年か前に淺野さんが、マイケル・ブーブレという若いジャズ歌手の曲を出したお陰で、マイケル・ブーブレを知りました。
そして今回は、押田君がマット・ダスク(Matt Dusk)という歌手を出してきました。まだ、彼のCDなどは持っていないので詳しいキャリアなどは分かりません。ハリー・コニックJr.の成功をうけて、マイケル・ブーブレやマット・ダスクの様な若手がジャズ界に登場したことは素晴らしい!
それにしても、曲が“Let's Get Lost”とは渋すぎる。
そもそもディック・パウエルとメリー・マーティン主演のミュージカル映画「Happy Go Lucky」のバラード曲で、現在では同じ映画の“Murder He Says”と共にジャズのスタンダードとして有名です。
私は、いよいよ日本がレコードからCD時代に移りつつあった1990年頃に、ハリー・コニックJr.やマット・ダスクの大先輩にあたるフランク・シナトラのCDで、この“Let's Get Lost”を知りました。
映画が製作された1942年のフランク・シナトラがメイン・パーソナリティを務めていたラジオ番組「Your Hit Parade」のリハーサル音源が最初でした。毎週、毎週、その週にヒットした歌をシナトラが歌うベストテン番組なわけで、もちろんオーケストラの演奏をバックにシナトラはしっかり歌い上げてますが、時たまジョークや笑い声、さらには奇声が聴こえてくるのがご愛嬌。
シナトラが1コーラスを歌い、間奏でオーケストラの弦楽セクションが盛り上るあたりで“LaLaLaLa〜”とハーモニーを付けるシナトラ。さらに2コーラス目の最後に再びLaLaLaLa〜とオーケストラと共にハーモニーで閉めくくるシナトラ。
もう、あまりに笑えるので今回この曲でタップを踊られる皆さんにもお聞かせしたい位です。
CDを購入するよりも前にYouTubeでマット・ダスクの歌をチェックしました。まあ、実に便利な時代になりましたねYouTube。かなり大編成のオーケストラをバックにしている様で、マット・ダスクの大物ぶりが伝わってきます。1コーラス目にフューチャーされているトランペットがCOOLですねぇ。そして、マットの歌のバックにからむブラスやピアノが然り気無くて格好いい。ホント、イキな編曲に釘付けでした。
アルバム全体がどうなっているのか?どんな選曲になっているのか?興味津々です。
今度CD買わなきゃ。
押田君の振付で、どんな魅力的なタップダンス・ナンバーになるのか?
今から楽しみですね。
天野 俊哉
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