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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1303 Y's発表会へ秒読み開始〜エル・チョクロA(セクシーに踊って!)
 Y's発表会に向けて淺野康子さんが本部戸塚スタジオで振付しているという“エル・チョクロ”。タンゴの音楽ならばたとえタップであっても、セクシーに踊って頂きたいもの。この曲、アメリカでは“Kiss of Fire”として英語歌詞が付いて、実に大勢の歌手によって歌われました。

 私が今まで“エル・チョクロ”のダンスをたった3人のダンサーでしか見ておりませんが、とにかくインパクトが強かった!
 浅草の国際劇場に本拠地を置いていた松竹歌劇団(SKD)ですが、1982年の夏に歌舞伎座で特別公演が行われました。当時、SKDのトップスターだったのはダンスの上手い春日宏美さんでした。
 レヴューの中詰あたり、ハリウッド撮影所を舞台とした景で、まずは歌手アル・ジョルスンをイメージした顔を黒く塗った歌手の歌から、沢山のチャップリンの扮装をしたガールズが映画「モダン・タイムス」の“ティ・ティ・ナ”の曲でステッキを使いながら踊りました。そして1920年代ハリウッドのラテン系イケメンスターであるルドルフ・ヴァレンチノばりに、ガウチョ衣裳を着たダンディな春日宏美さんが登場して、セクシーな高城美輝さんと情熱のタンゴ“エル・チョクロ”を踊りました。高城さんは現在も、SKDスタスのリーダーの一人として活躍しておられます。歌舞伎座公演は残念ながら音楽は録音でしたが、松竹管弦楽団の編曲と演奏が素晴らしくて、春日さんのダンスと共にしっかり記憶に残っております。
 それから約20年後、先のコラムで取り上げました黒猫座のタンゴ・ダンサー井上てつひこ先生の踊り。
 お美しいパートナーの池上真理子さんとの力強いタンゴでした。井上先生は《タンゴ界のクラーク・ゲイブル》と呼ばれたダンディな方。
 リハーサルを含めて何十回もその踊りを見せて頂きました。確か、この時に初めてこの素敵なタンゴの曲名を“エル・チョクロ”と知ったはずです。
 〜無知なわたし〜
 さて、ここで終わらぬ“エル・チョクロ”。
 2006年初夏、井上てつひこ先生が亡くなられました。
 そうした時期に日本で劇場公開されたのが、アントニオ・バンデランス主演の「レッスン」なる映画でした。私は特にバンデランス・ファンでは無いので、タンゴを踊っている?写真のポスターを見て、劇場に駆けつけたのでしょう。
 ただ、困った事にどんな内容の映画であったのか?ほとんど覚えてません。たったひとつだけバンデランスが、女性と踊ったタンゴの曲が“エル・チョクロ”だったのです。

 ジャズ・ヴァイオリニスト寺井尚子さん演奏による“エル・チョクロ”、今から楽しみです!

天野 俊哉



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