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Vol.1301 生誕100年ロバート・ミッチャム〜眠たそうなハリウッドのタフガイ俳優
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日本テレビで放送されている朝の情報番組「Zip」の火曜日のコメンテーターMAKIDAIさんが時々物凄く眠たそうな表情をしている事がありますが、そんなMAKIDAIさんを見ていると思い出すのが、8月6日に生誕100年を迎えるハリウッド映画の大スター、ロバート・ミッチャムです。
ゴメンね!MAKIDAIさん。
さて、ロバート・ミッチャム(以下ボブ)の凄い所が、
《離婚歴が無い!》
当時のハリウッドでは超珍しい事です。
《複数の逮捕歴がある!》
スターになってからのマリファナによる逮捕が有名ですが、ハリウッドの弁護士として知られるジェリー・ギースラーによると、「ボブはハメられた!」そうですが、見事に映画界に復帰を果たせたのも前代未聞でした。
《上手いのか?下手なのか?全く分からない!》
なんせ、いつも眠たそうな表情なのと、動作が遅い。そう、ゴジラみたいにゆっくり動くのです。でも、半世紀もの間スターだったわけですからね!
私が映画を観始めた頃、ボブと高倉健さんが競演した「ザ・ヤクザ」、名探偵フィリップ・マーローを演じた「さらば愛しき人よ」等の新作が話題になっていました。
また、テレビで放映されたマリリン・モンローと共演した「帰らざる河」やクリト・ユルゲンスと共演した「眼下の敵」、さらには悪役俳優としてピカイチだったジャック・パランスとロープウェイの上で死闘を繰り広げた「第二の機会」等が特に記憶に残ってます。
西部劇から戦争映画まで、様々なジャンルの作品に主演した中で、ボブに一番向いていたのがやはり暗い暗いノワール作品、犯罪映画でした。デビュー当時の「十字砲火」での退役軍人、「Out of the Past」での私立探偵を始め、「狩人の夜」「恐怖の岬」での主人公を追い回すストーカー役には震えがきました。特に「恐怖の岬」は、ハリウッドの正義派であるグレゴリー・ペックとの心理戦だったので、よりボブの表情が役柄に生かされていました。後年「恐怖の岬」が再映画化されたとき、ボブの役を演技派のロバート・デ・ニーロが演じました。
たとえ眠たそうでも、頼りになるタフガイを演じてきたロバート・ミッチャムの映画は、今でもテレビ放映される事が多いので、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
天野 俊哉
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