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Vol.1284 若いタップダンス・インストラクターの皆さんへ
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近年、同世代(40〜50代)のタップ仲間と「これからの時代、若い子達がタップでやって行けるのだろうか?」と話すことが増えました。
私がタップ・ダンスを始めた頃と違い、テレビでタップを踏むタレントさんがほとんどいなくなりました。
よって、《タップ・ダンス》を知らない人が増えたのです。今の時代は、ダンスよりもスポーツがあらゆる面で脚光を浴びているのです。そんななか、日本初の本格タップ・ダンス映画となる「TAP -THE LAST SHOW-」が劇場公開されました。
今年のGWに錦糸町の映画館で話題作「LA LA LAND」、有楽町の映画館でウディ・アレン監督の新作「カフェ・ソサエティ」を観た時、「TAP」の予告編を観たのですが、超満員の客席を見渡して、《タップ・ダンス》の宣伝にこんな良いチャンスは無いな!と思いました。
6月に入ると、映画雑誌等では水谷豊さんへのインタビューを中心に映画の宣伝が多くなってきました。
また、映画公開の1週間前の土曜日、テレビ朝日では水谷豊さん主演の「相棒」特番と水谷豊さんと木梨憲武さんの旅番組を4時間近く放送していたのですが、毎回CMでは「TAP」の文字とタップを踏む脚がテレビ画面一杯に映し出されたのです。物凄い回数でしたので、物凄く興奮してしまいました。だって「ナショナル・タップ・デー」の舞台だって、年に三千人しか観ないのに、テレビの視聴者はその何百倍、何千倍ですよ。
こんなに《タップ・ダンス》がメディアにとりあげられたのは、30年以上前に日本テレビで「昨日、悲別で」が放送されて以来かも知れない。あまりに感激したので、何人ものタップ仲間にメールしてしまいました。
私が言いたいのは、この世の中で脚を動かしてカタカタ音を出すダンスが《タップ・ダンス》なんだ、と分かる人なんて物凄く少ない!という事なのです。
悔しいけど。
私が初めて《タップ・ダンス》を見たのは残念ながら中川三郎先生でも、中野ブラザーズさんでもありませんでした。テレビ「8時だよ!全員集合」での加藤茶さんと「かくし芸大会」での堺正章さんでした。
結局、タレントさんであり、テレビだと思うのですね。今回、俳優の水谷豊さんが《タップ・ダンス》を描いた事で、メディアが飛び付いただけなのです。
ありがたい話です。
ただ、タップの世界で永く生きてきた私の勘なのですが、今回《タップ・ダンス》がメディアにとりあげられたことは、またとないビッグ・チャンスかも知れません。
若いインストラクターの皆さんは、このチャンスで増える生徒さんに《タップ・ダンス》の楽しさを分かってもらえるように努めてくださいね。
応援しております。
天野 俊哉
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