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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1281 カンフーアクション映画撮影現場レポート2
 ブルース・リーをこよなく愛する俳優、蒲原友明氏の構想の下に熱きスタッフ&キャストが集結!渾身の撮影現場レポートをお送りする。

撮影初日
 5月某日5時30分、戸塚スタジオ付近で尾澤氏にピックアップして頂き、アクアラインを通って一気に千葉県鋸南町へ。鋸南町は海・山・緑がコンパクトにまとまっていて、全国ロードショー規模の映画や人気TVドラマなどが多数撮影されている絶好のロケ地だ。
 いよいよクランクイン。石川監督補によると、「コンテ(撮影前に用意されるイラスト表)は無い。カット割りはその場その場で決める」とのこと。撮り方まで昔の香港アクション映画を彷彿とさせる。
 ファーストカットは砂浜での神崎と香の回想シーン。桟橋に座る二人を尾澤氏が浅瀬からスチールショット。足元は長靴、さすが用意周到。
 続いては、神崎が山奥で独り暮らすトレーラーハウスのシーン。このハウスは「仲間がいつでも自由に使えるように」牧場のオーナーが所有しているもの。秘密基地的でカッコイイ。
 先輩刑事が訪ねてくるシーン、神崎がトレーラーハウス内で悪夢にうなされるシーンが手際良く撮られ、次の現場へ。
 日が落ちるのを待って、神崎が麻薬密売組織のリーダーを追い詰めるシーン。偶然にも巻き込まれる香の、警察官の妻としての覚悟のセリフが泣かせる。
 初日撮了。清水氏が経営する家族食堂「みちばたや」で激ウマ料理を堪能し、宿へ。
 一室で蒲原氏と井上氏が翌日のアクションシーンの技斗を段取る。それをチェックする石川監督補と田宮カメラマンの眼差しが熱い。
 翌日の早朝に備えてか、予算上の都合か?酒盛りもなく就寝。健全だ。

撮影二日目
 朝焼けの中、制作車両に揺られる。着いた場所は「白兵奇襲隊コンバットキャッツ」でも訪れた山奥深い採石場跡。携帯電話の電波も届かず、聞こえるのは風に揺れる木々の葉音、鳥のさえずり、遠くに成田発着ジェット機音のみという隔絶地であった。
 前夜の段取りに沿って手際良く撮影が進む。二人とも砂埃まみれだ。熱い一瞬一瞬をスチールの尾澤氏がシャッターを切る。当然だが、私の写真とは雲泥の差だ。
 限られた予算の中、劇用ビール瓶が3本も用意されていた。1本税込み9,720円也。贅沢だ。
 格闘する二人の血糊メイク、井上氏に代わってハイキックをまともに受けるジェニーちゃん(マネキン)のヘアセット、弾痕特殊メイクを石川監督補が一人でこなしていく。器用だ。
 エンディングシーンが撮られ、次の現場、公民館へ移動。
 公民館では、香が運び込まれた病院での痛ましいシーンが撮影され、クランクアップした。
 本現場に限らず、作品が時系列で撮影されることはほとんどなく、シーンが前後しても役の感情や気持ちが一本に繋がるように演じるのは、さぞかし難しいのだろう。しかし、だからこそやり甲斐があるのかもしれない。先程復讐のシーンを撮り終えた後に冒頭のシーンを演じた蒲原氏の演技が、はたして如何に繋がっているか、作品の完成が楽しみだ。

 それにしても、自主製作映画によくもこれだけのスタッフとキャストが集まったものだ。あるスタッフによると、報酬は「必要日数で割ったら一日1,000円にもならない」とのこと。劇用ビール瓶が1本9,720円なのに!だ。
 蒲原氏の人徳以外のなにものでもない。
 上映予定について蒲原氏に訊いたところ、更に驚いた。「この作品は自己満足映画なので、公開は考えていない」そうだ(取材前に言って欲しかった)。もちろん自費で撮った自主映画なのでご本人の自由だが、これだけの熱意を集めた責務として、ぜひとも公開して頂きたいものである。情報が入り次第、お伝えしたい。

Y's取材班




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