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Vol.1264 「JAM TAP DANCE COMPANY 2017公演」そのA
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今回はうまくゴールデン・ウィークの休みとぶつかったので両日2回公演共うかがうことが出来ました。
会場では懐かしいタップ仲間や友人達とも沢山会えました。
初日公演の後で加藤邦保先生をつかまえ、プログラム片手にいつもの質問攻め。私が知らない、物凄く興味深い音楽の事をとにかく知りたいのですね。もう20年近く続いている儀式であります。
2日目にお目にかかった時には、わざわざ公演での音楽が入ったMDをプレゼントしてくださいました。
宝物にしますね。
何回も聴くぞ!
昨年の公演に続いて参加した浦上雄次さんが最初に踊られた“Brush Strokes”とグリーンの照明が強いインパクトを残した“Orquesta Nova/Wapango”浦上さんも言ってましたがタップ・ダンスには難しい曲で、自分では絶対に選ばないタイプの音楽。その音楽を天晴れ浦上さん、自分流に料理してしまいました。
今回の浦上さんは黒のTシャツをきた雰囲気がグレゴリー・ハインズに似ていてセクシーでした。アカペラでのタップの音も最高にキレイで、いっしょにカレー食べてるのにどうしてこんなに違うの?と考え込んでしまいました。
さらにSAROさんに与えられたのが、まさかの“Angel Eyes”。ホリに映し出された大きなお月様が何を意味しているのか?分かりませんがこれを踊る気持ちみたいにも感じました。だって寝る前に聴くタイプのスロー・バラードですからね。昨年の課題曲?だった“Mona Liza”同様SAROさんだからこそこなせたのです。その分のストレス発散の音楽が、レイ・バデュークのドラムとボブ・ハガードのベースと口笛で有名な“Big Noize from Winnetka”。派手なアクションの連続ながら、これだけオリジナルの楽曲を理解した振付は初めてでした。さらにSAROさんと浦上さんのアカペラが場をさらいました。
さて、大事な方を忘れてませんか?
はいはい。
最後に取っておきましたよ。
橋爪麻美さん。
「東京リズム劇場2016」をご覧になった加藤邦保先生が橋爪さんを是非自分のショーに、と思われたそうです。踊る事が大好きな橋爪さんにとって最高のオファーだった様です。
今年2月の「東京リズム劇場」終了後のスタートでしたので正味2ヶ月間。
稽古場の様子は加藤忠さんや浦上雄次さんから少しずつ、NTDのリハーサルに見えた加藤邦保先生やSAROさんからほんと少しずつ、情報を収集しながら淺野さん達と「頑張ってるみたいよん?」てな会話をしておりました。「稽古場によく馴染んでましたよ」という加藤忠さんの言葉にかなり助けられました。
ただ本音を言うと、タップダンスの舞台を観に行ってこんなに緊張したのは初めてでした。初日に一緒だった淺野さんもどっと疲れた様でした。でも橋爪さん素敵な使われ方をされていましたよ。
三寺郷美さんをフューチャーしたブロードウエイ・ミュージカル「ソフィスティケイティッド・レディース」へのオマージュ・ナンバーとも言える加藤邦保先生振付のショー場面“Caravan”ではシルバーのレトロな飛行服を颯爽と着こなし6名のアンサンブル・パートを実に自然にこなしていました。
浦上雄次さんのソロの後、華やかな映画「モダン・ミリー」のタイトル・ナンバー“Thoroughly Modern Millie”は、橋爪さんのスタイルの良さを生かした黒燕尾服の上着にレオタード・スタイル。胸の赤い薔薇が映えてましたね。ステッキを持った立ち姿も絵になりました。もう、目が釘付けでした。
このナンバーでの女性6名に白川希さんが絡む“3-4-GO”という面白いタイトルのナンバー。白川さんによると、映画「ブルー・スカイ」のオープニングでフレッドアステアが美女相手に踊る“A Pretty Girl is Like a Melody”のイメージとのこと。なるほど、だからシルクハットを被っていないのね?ってディープすぎですね。白川さんの後ろでコーラスガールになったあたりの橋爪さんの表情が幸せそうでしたね。
4枚のパネルの間から7名の女性ダンサーが入れ替わり立ち代わり登場しては踊りまくるダンサブルな“Jean Nine”こそは加藤先生スタイルの魅力満載。目立った動きはないもののアンサンブルとしてよく融け合っていました。
そして、フィナーレは全キャストが登場する“Sing Sing Sing”。ここで、浦上雄次さんと橋爪さんのデュエット・パートが登場。この2人に向いた振付でスタイリッシュな雰囲気に仕上がっておりました。このナンバー、加藤邦保先生の力作ですね。
皆様、お疲れ様でした!
土曜日の公演後は、みすみ“Smilie”ゆきこ先生、橋本祥先生、加藤忠さん、淺野康子さんと大きなワンちゃんのいるカフェに行き沢山喋りました!楽しい公演の事を、楽しい仲間達と語り合えました。3時間位居たのにワンちゃん熟睡していて、1度も側に来てくれませんでした。それだけが残念でした。
おわり。
天野 俊哉
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