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Vol.1259 書店で買えるフレッド・アステアのミュージカル映画DVD BOX2そのC
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ダンスの神様、タップ・ダンスの名手、ハリウッド映画の大スターフレッド・アステア主演のミュージカル映画9枚組DVD BOX ¥1800のパート2が今月発売されます。
一体いつまで続くんだい?皆様のブチギレ寸前のお顔が目に浮かびます。
すみません!確かに全く役に立たない内容ばかりデスネ。もうすぐですよ!エンド・マーク。
8「ベル・オブ・ニューヨーク」(1952)
ヴェラ・エレンとの共演。
ハリウッド・ミュージカル映画の世界で、タップ・クラシック・モダン・アクロバット・民族舞踊etc.これだけ万能なダンサーはヴェラ・エレンだけでしょう。しかも、アステアをはじめジーン・ケリー、ダニー・ケイ、ドナルド・オコンナーそしてまさかのレイ・ボルジャーまで、男性ダンサーに合わせてゆける才能をも持ち合わせていました。日本タップ界のAkkinみたいな人です。
さて映画ですが、舞台は1900年初頭なんて古めかしく、ヒロインが救世軍の女性なんてあたりが当時の観客にバカにされた作品ですが、ミュージカル・ナンバーは何れもが素晴らしい!
ヴェラ・エレンとのデュエット・ナンバーは3曲ありますが、私はどれも甲乙をつけられません。
アステアが“Baby Doll”(カワイコチャン)なんて歌うのはいささか信じがたいですが、実はこれ別の映画でジーン・ケリーが歌ってカットされた曲。
合点がゆくでしょ?
パネルを開くあたりの演出がチャールズ・ウォルタース監督らしいセンスの良さです。
アステアのまさかの軟派ナンバーは次の“Oops”までも。電車の中で歌ってる時の振りもムードがあって好きです。創意工夫された見事なデュエット・ナンバー。
“A Brides Wedding Day Song”写真スタジオでの撮影から夢の世界に飛び込む派手なデュエット・ナンバーでタップも沢山踏みます。ヴェラもそれまでの大人しい衣裳から幾つもの色彩の衣裳になります。イエローとかピンクの衣裳を然り気無く着こなしてしまうアステアのファッション・センスにも驚きます。
軽やかなアイススケート・ダンスからタップ・ダンスが登場します。
さて、アステアのタップ・ソロは有名な“I Wanna be a Dancin Man”。ウエイター衣裳があまりに地味だったので、白のスーツに着替えてこのナンバーを全て撮影し直した!舞台に砂をまいてステップを踏むタップ・ダンスって最近全く見なくなりましたな。
9「バンド・ワゴン」(1953)
シド・チャリース、ジャック・ブキャナン共演。若い頃はちっとも面白くなかった作品なのに、年齢を重ねると共に好きになってきました。意外にもダンス・ナンバーが少ないのに、ボリュームすら感じます。タップ・ダンスなんてほとんど出てこない!
おまけにヴィンセント・ミネリ監督の演出、マイケル・キッドの振付、一癖も二癖もある俳優達が魅力的すぎてダンス・ナンバーが押されぎみです。そんななか、何百回も観たのがアステア&ジャック・ブキャナンの粋なデュエット“I Guess I'll Have to Change My Plan”です。
また、私は若い頃シド・チャリスやナネット・ファブレーの後ろで元気に腕を振り回して踊っているMGMダンシング・チームの若手ダンサーに憧れた時期がありました。幸せにも最前列で踊らせて頂く人生をおくってまいりましたので「そんな夢はもう叶わないのかな?」と思ってましたら、「NTD2017」の代表者ナンバーで少しだけMGMダンシング・チームっぽい雰囲気を味わえる振付とパートに出会えました!
気持ちいい!
さてと、長くなりました。
フレッド・アステアの魅力満載のDVD BOXを一家に一セットぜひどうぞ。
おすすめいたします!
おわり。
天野 俊哉
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