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Vol.1257 書店で買えるフレッド・アステアのミュージカル映画DVD BOX2そのA
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ダンスの神様、タップ・ダンスの名手、ハリウッド映画の大スターフレッド・アステア主演のミュージカル映画9枚組DVD BOX ¥1800のパート2が今月発売されます。
3「有頂天時代」(1936)
アステア&ロジャースの代表作とも言える作品です。
「ロバータ」と同じくジェローム・カーンの音楽。
大変モダンなアール・デコ風のセットに彩られており美術専門書等にも取り上げられているほど。
ジョージ・スティーブンス監督が担当したドラマの部分と、アステアと振付のハーメス・パンが担当したダンス場面のバランスも良く、全編が楽しめます。
2人のデュエット・ナンバーは3曲ありますが、やはりダンス・スタジオでの“Pick Yourself Up”がピカイチです。数年前のJAM TAP DANCE COMPANY公演で、白川希さんと三寺郷美さんが舞台でこのナンバーを再現。踊りと共に加藤邦保先生の演出が素晴らしかった。アステアが自分の影と踊る“Bojangles of Harlem”でのタップ・ダンスは何度観ても感動してしまいます。
「有頂天時代」なんて日本題名とてもイカしてますが、戦前の配給会社が付けた当初の日本題名は何と「気儘時代」でした。
4「踊らん哉」(1937)
ジョージ・ガーシュインが音楽を提供したアステア&ロジャース共演作。
アステアがバレエ・ダンサーというあたりが意外にインチキくさくて笑わせます。少しばかり時間が長すぎる作品です。
モダンな“They All Laughed”やローラースケートでステップを踏むデュエット・ナンバー、そして船の機械室でアステアがタップ・ソロを踏む“Slap that Bass”が記憶に残ります。
アステアが沢山のコーラスガールの中からロジャースを探す“Shall We Dance”の音楽は、2012年のY's公演で押田勝年君が歌い、キャスト全員が宝塚ばりにシャンシャンを持って挨拶をするグランド・フィナーレに使われた事があります。
5「踊る騎士」(1937)
先の「踊らん哉」が不評だった為にスピンオフで製作されたアステアの単独主演作。
音楽のジョージ・ガーシュインがアステアに名曲“A Foggy Day”を提供しました。
その他にも大変魅力的なダンス・ナンバーが多くて楽しめます。アステアが、当時の人気芸人コンビのジョージ・バーンズ&グレーシー・アレンと3人で踊るタップも上出来。ソロでは、アステアがドラムセットを器用に使って踊る“Nice Work If You Can Get It”が素晴らしすぎる。
「踊らん哉」「踊る騎士」など、ガーシュインがアステア映画の為に提供した音楽を使って作られた舞台ミュージカルこそが劇団四季で現在も上演されている「CRAZY FOR YOU」です。私はもう20年数年前に加藤敬二さん主演版を観たきりですが、オリジナルの映画をよりバージョン・アップさせていましたね。
つづく。
天野 俊哉
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