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Vol.1256 書店で買えるフレッド・アステアのミュージカル映画DVD BOX2その@
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ダンスの神様、タップ・ダンスの名手、ハリウッド映画の大スターフレッド・アステア主演のミュージカル映画9枚組DVD BOX ¥1800のパート2が今月発売されます。
想えば、フレッド・アステアが亡くなって今年で早30年、永年のファンとしてはそんな記念すべき年に、この様な大胆な企画と巡り会えた事は幸せであります。
パート2のライン・ナップを知らなかった時、日本のフレッド・アステアこと白川希さんと「どうせなら字幕入りで観たいね!」と語っていた、アステアとは相性の悪かったベティ・ハットンとの共演作である「Let's Dance」は残念ながら今回も入っていませんでした。
さて、映画が製作された年代順に取り上げてゆきましょう。
1「ダンシング・レディ」(1933)
クラーク・ゲイブル&ジョーン・クロフォードというMGMが誇る2大スターの共演作。
ここ半年位の間に自由ヶ丘、練馬、池袋等の古本屋でお目にかかっていたのが、アメリカのシタデル社発行の「The Films of Joan Crowford」という写真集。つい最近も石神井公園の店で見たときはたったの¥300でしたが、私としては珍しく買いませんでした。どうして、こんなにもジョーンと出会ってしまうのか?不思議に思っていたら、なるほどこれですか!
そう、ハリウッドの美人女優ジョーン・クロフォードこそは、フレッド・アステアの映画での最初のパートナー。そして私はこの作品をまだ持っていなかったのです。
ゲイブルは硬派な舞台演出家を男臭く演じていますが、これは少し前に製作された「42番街」の主人公に対抗した役柄ですね。当時、ブロードウエイの大スターであったアステアは、ジョーンの相手役としてゲスト出演しました。
この映画デビュー作品で、アステアはトップハットに黒燕尾服という彼のトレードマーク姿で登場しています。アステアのダンスは2曲だけ、ダンス・ミュージカルとしては弱い作品ですが、とにかくゲイブルの魅力で作品をぐいぐい引っ張ります。先にあげた「42番街」同様、ダンスの稽古場面に活気があって楽しめるかも知れません。
2「ロバータ」(1935)
アステアと名コンビと呼ばれたジンジャー・ロジャースとの共演作。
まだビデオ発売される以前に、御茶ノ水の日仏会館で日本語字幕無しの上映会があり、フレッド阿部さんと観に行ったのが懐かしい。アステア&ロジャースは残念ながら助演格ですが、主役のアイリーン・ダンの歌が重いので、その分2人が登場すると場面がイキイキしていました。アステアのタップ・ソロが1曲、アステア&ロジャースのコミカルなタップ・デュエットが1曲、そして名曲“Smoke Gets in Your Eyes”での優雅なデュエットが1曲と少なめですが、是非もう一度観てみたい作品です。
アメリカのポピュラー音楽の巨匠達に愛されたアステア。一昨年前に来日したイギリスの「Top Hat」では、アーヴィング・バーリンがアステアの映画の為に提供した音楽の集大成でした。そして、ポピュラー界にありながら、ややクラシック寄りだったジェローム・カーンが「ロバータ」「有頂天時代」「晴れて今宵は」の為に提供した音楽の集大成が、ブロードウエイ・ミュージカル「Never Gonna Dance」、日本では日本人キャストで上演されました。
つづく。
天野 俊哉
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