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Vol.1247 宝塚歌劇宙組公演
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宙組トップ娘役の実咲凛音さんのサヨナラ(退団)公演として発表されていた春の宙組公演、金券ショップで定価のまま販売されていたチケットをゲットした翌日、今度は宙組トップスターの朝夏まなとさんが退団を発表、一気にレアチケット、高額になってしまいました。
ダンスが上手くてわざわざ花組からスライドして宙組に来た実咲さんなのに「ベルサイユのバラ」「王家に捧ぐ歌」「エリザベート」など歌がメインの一本もの大作が多かった。そんななか「TOP HAT」が実咲さんの大好きな作品だったそうですが、その気持ちよくわかりますね。
私が観劇した3月最後の金曜日、朝からテレビのワイドショーはまさかの宝塚一色。松岡修造さんの娘さんが宝塚に合格したからだそうです。
オメデタイ事です。
が、脱線せずに劇場へ行かねば!
知らずに購入したチケットは、何と東京公演の初日で、しかも2階席の前から2列目でした。
さて、お芝居は浅田次郎原作・田淵大輔演出のミュージカル・コメディ「王妃の舘-Chateiau de la Reine-」。
私は浅田次郎さんの小説を全く知りませんが、これは宝塚ファンに向いた題材。役も台詞も多いのでスターが育ちますし、楽しい作品なのでリピーターには最適と思いました。ひと昔前はこうした軽めのコメディが多くて、いつも劇場が湧いてたものです。
パリを舞台に旅行ツアー客のドタバタを描いているのですが、皮肉だったのは兵庫の公演の後半に、旅行会社てるみはうすが倒産して社会問題になった事。
以前にも、豪華客船を舞台にしたコメディの上演中に、韓国の豪華客船が沈没した事故があったり、少しばかりタイミングが悪いものですね。
キャストの着ている衣裳のドギツサも笑いにプラスになってました。実咲凛音さん演じるツアー・コンダクターが旅行会社の旗を持って、お客を引率する場面に見覚えがあるのでずっと考えていたら、「東京リズムボーイズ20周年記念公演」に登場した事を思い出しました!あの時は寺田志帆さんがツアー・コンダクターの役で、旗にはTRBと書いてありました。中々芸が細かいなぁと感心したものです。小説家役の朝夏まなとさんと、何故か登場するルイ14世役の真風涼帆さんのやり取りも笑えました。もう2回位は観たいコメディ作品でした。
後半は中村暁作・演出のスーパー・レヴュー「VIVA!FESTA!」
最近の若手演出家のクオリティの高いショー作品、レヴュー作品に慣れてきたせいか?中村氏の単純で分かりやすい世界のお祭りレヴューは楽しかったです。
目立った演出がレーザー光線というあたりもオーソドックス。ただ、客席に降りてくる場面が2ヶ所は芸が無さすぎでは。
最近グッと減った若手スターだけの幕前もしくは銀矯のナンバーも嬉しかったですし、こちらもグッと減った羽山紀代美先生振付の男役の黒燕尾ナンバーやトップスター二人の最後のデュエット・ナンバー。体力よりも雰囲気で魅せる振付に拍手。
久々、宝塚の舞台に日本の“ソーラン祭り”が登場し、男役と娘役混合で熱く踊っていました。今西康之&スタジオ・タップ72の野郎どもによるソーラン・タップが懐かしかったです。
天野 俊哉
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