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Vol.1236 書店で買えるフレッド・アステアのミュージカル映画DVD BOX その@
 ダンスの神様、タップ・ダンスの名手、ハリウッド映画の大スター、フレッド・アステア主演のミュージカル映画9枚組DVD BOX ¥1800が3月に発売されました。
 書店に立ち寄った皆様が、一度は目にしたであろうDVD BOXが山のように積まれた籠。西部劇とか、戦争映画とか、海賊映画とか、映画ファンのおじさましか買わない様な片寄った内容に呆れていた矢先、フレッド・アステアのミュージカル映画とは嬉しい!¥1800だし!
 ただ、もう単にフレッド・アステアと書いても、「誰?それ?」なんて白川希さんや私にとってアンビリーバボーな時代になってしまいましたので、分かりやすく説明いたしますね。
 フレッド・アステアは、1930年代から1950年代にかけて、ハリウッド・ミュージカル映画全盛の時代に活躍した大スター。年齢にしたら34歳から58歳までの長きに渡り第一線で踊り続けたのです。
 タップやダンスの上手い美人達を相手に、次々とステップを踏む姿には陶酔する事でしょう!また、創意工夫を重ねたアステアのタップ・ダンスのソロ・ナンバーには感動する事でしょう!
 私などは9作品全部を年代順に観賞する人間ですが、お忙しい方は面白そうな作品をピックアップするのが良いでしょう。また、このメーカーはチャプターがいい加減なので、ダンス・ナンバーを拾うのは難しいのですね。早送りしながら根気よく探すしか手がありません。
 それでは、1作品ずつ見所等を解説してゆきますね。
 先ずは、アメリカが第二次世界大戦に参戦する前の、ハリウッドのミュージカル映画が一番豪華だった1930年代の2作品。
1 「空中レビュー時代」
 1933年とはさすがに古めかしい作品、しかもアステアとこれが初共演のジンジャー・ロジャースの二人は助演格での出演。彼等のダンス・ナンバーは僅かに2曲。
 今日では考えられないくらい大掛かりな“Carioca”の中で、サラリと魅せるアステア&ロジャースの軽やかさは必見。アドリブで踏むアステアの短いタップ・ソロもあり。
 タイトルになった、プロペラ機上での空中レビュー場面が笑えます。
2 「トップ・ハット」
 一昨年前の春に宝塚歌劇版が、秋にイギリス版が上演されたアステア&ロジャースの名作です。舞台版は総てに磨きをかけて、21世紀の観客向けに創られていたので、80年前の映画は今観ると古く感じるかも知れません。
 が、アステアのダンスは不滅です。
 “No Strings”“Top Hat”でのアステアのスピーディーなタップ・ソロ、“Isn't This a Lovely Day”でのアステア&ロジャースの軽やかなタップ、“Cheek to Cheek”でロジャースの羽根の衣裳と悪戦苦闘するアステア、そして10分近く繰り広げられるハーメス・パン振付の豪華な“The Piccolino”ナンバーでのアステア&ロジャースのデュエット。
 また、映画のあちらこちらに登場するアール・デコ風のセットにも注目しましょう。
 つづく。

天野 俊哉




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