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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1198 2016年紅白歌合戦(後編)
 自宅の押入れのビデオ・テープにはかつての紅白歌合戦のダンス場面のダイジェスト映像がたくさん残っています。1982年から1992年辺りまでですが。当時、ベテラン歌手のバックには、ギャラクシー、ダンディーズ、クイーンズらBMCのプロフェッショナル・ダンサーズが、若手歌手にはスクールメイツが、ジャニーズの歌手のバックには、さらに若いジュニアが付いたものです。今観ると時代を感じる振付も多いけれども、大勢のダンサー達の動きに熱さを感じます。
 今は関西で活躍しているタップ・ダンサー仲間の白井博之さんがピエロ姿で玉乗りをしながら歌手のバックを務めたのが1996年。
 自分の生徒が所属していたヒップ・ホップ・スタジオのキッズが100人くらい登場して、Kinki Kidsのバックを務めた1999年の映像もあります。でも、Kinkiは今回初出場のはずなのに、あれはどういう事なのでしょうかね?

 2016年の「紅白歌合戦」では、EXCILEやきゃりーぱみゅぱみゅみたいなビジュアル面が絶大な人の不在も目立ちました。
 ダンス場面で期待したのが、RADIO FISHだけというのもさみしい限り。しかし、かつてのアイドル歌手全盛時代と違って、歌唱力は抜群な皆さん。歌唱力の安定からか?どの場面も局側のバックアップを必要としなくなったみたいです。先にあげたKinki Kidsの場面も、ダンサーの数が少なくて舞台がスカスカで残念な結果に。ジャニーズ・ジュニアで飾ってほしかった場面。
 また、郷ひろみさんの歌でソロダンスを踊った土屋太鳳さんも見事で記憶に残りましたが、あの舞台でソロってどうなのかな?と思いました。
 それは、多分私がRADIO FISHが大勢の素人ダンサーを従えて舞台一杯に踊った“パーフェクト・ヒューマン”くらいの迫力を求めているからでしょう。
 他局の人気番組の恋ダンスを山場に持ってきたのも時代の流れを感じます。新垣結衣さんがようやく花開いた年でもありましたね。
 歌の方では、全く期待していなかった大竹しのぶさんが舞台で演じたエディット・ピアフに扮して歌いあげる“愛の讃歌”に驚きましたし、圧倒されました。
 もうひとつ驚き、呆れたのが歌手の皆さんが、五木ひろしさんを「せんせい、せんせい」と本気で呼んでいた場面。
 何ですかねぇ?あれは。

 「紅白歌合戦が、赤組白組の勝敗のイベントなのか?はたまたショーなのか?
 よくわかりませんが、今年の場合は少しばかり演出プランを個々の歌手に任せすぎた様な気がしました。局側が選曲をしているのなら、責任を持って当たるべきですね。
 また、終盤がほとんど盛り上がらなかった最大の理由は、SMAPの不出場なのでしょうね。クリスマス・ケーキやクリスマス・プレゼントの無いクリスマス・パーティを進行させる二人の若い司会者が気の毒でした。
 私は5人登場のサプライズがあると思ってましたし、テレビの前の多くの人がそう信じていたのではないでしょうか。本当に残念です。

 以上、「2016紅白歌合戦」の感想文でした。
 おわり。

天野 俊哉




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