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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1183 生誕100年ドロシー・マクガイア〜ハリウッド映画のお母さん女優?
 TwellVというテレビ局で、子供の頃観ていた「肝っ玉かあさん」や「ありがとう」なんて古い番組が放送されています。どちらも山岡久乃さんがいい味を出していますね。この山岡久乃さんが亡くなった時、後輩の役者さん達が皆「お母さん、お母さん」と呼んでいた事を思い出しました。
 今年、生誕100年のハリウッド女優ドロシー・マクガイアは、まさにハリウッド映画のお母さん女優かも知れません。とは、あくまでも私の意見ですが。
 それは多分、最初に観た「ブルックリン横丁」でのドロシーのお母さん役が素晴らしかったからでしょう。まだ30歳前でしたが、舞台出身のドロシーと、こちらも舞台出身のエリア・カザンの演出の相性も良かったのです。
 同じ頃に観たゲイリー・クーパーと主演した「友情ある説得」では、確かホウキでクーパーのお尻を叩くみたいなコミカルな場面もあって私の中でのドロシー=お母さん像は確立されました。
 アメリカには「ママの想い出」というハートウォーミングな家庭劇があって映画ではアイリーン・ダンがママを演じました。大変良い映画でしたが、私はアイリーン・ダンよりもドロシーの方が合っている!と勝手に思い込んだものです。ちなみに日本では「ママの貯金」の題名で、八千草薫さんが舞台でママの役を演じました。大学生の時、日比谷の芸術座で観ましたが八千草さんがママ役にピッタリで感動しました。
 話はそれましたが、ドロシーのキャリアで最も重要な作品は、エリア・カザン監督、グレゴリー・ペックと主演した政治ドラマ「紳士協定」に違いありません。ただ、この作品でのドロシーは、正義を貫きユダヤ人問題にぶつかって行くグレゴリー・ペックに相反する役柄であるため、全く感情移入の出来ない女性でした。好きな作品だけに、彼女の存在が実に残念な結果となってしまいました。
 まあ、それだけ演技が上手い!という事につながるわけですね。
 今回は、ドロシー・マクガイアを取り上げました。

天野 俊哉




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