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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1178 ブルースカイ・オーケストラのスイング・ジャズ・コンサートに
 土曜日の午後、必ずチェックするのが埼玉教室近くのさいたまスーパーアリーナのイベント・スケジュール。近場のカフェ等が凄く混むからですね。
 この日メイン・アリーナでは「西野カナ・コンサート」。すると同日「BIG BAND PARTY」の開催なる情報もGET。
 演奏がスインギー奥田&ブルースカイ・オーケストラ。
 奥田さんのブルースカイ・オーケストラと言えば牛丸謙先生時代1995年のNTDに出演された楽団で、私達は大変スインギーな演奏で“Four Brothers”を踊らせて頂きましたっけ。懐かしい!
 でもチケットあるのかな?
 時間があるので、取り合えずさいたま新都心駅からアリーナに向かう。
 「西野カナ・コンサート」でのグッズ販売に凄い列が!
 私が目指す会場はアリーナに隣接するTOIROスタジオ。
 入口には数名のかたが並んでいるだけ。
 早速、当日券¥2500を購入しました。
 100名くらいが入れそうな小さな会場には、年輩の方々が50〜60名くらい。
 あまり宣伝していないのかな?
 やがて時間になり、メンバーがバンドスタンドに。バンド・マスターの奥田さん、すっかり渋い紳士になられて。
 埼玉はこうしたスイングジャズのコンサートに熱心な地域らしいのですよ。
 私の様な飛び込み観客は全く知りませんでしたが、楽器を持ってきた方はバンドとセッションが出来るらしい。残念ながらリスナー・オンリーなので演奏だけでゆくそう。

 今回のテーマが、グレン・ミラー楽団の音楽と決まっているらしい。
 ドラム、ベース、ピアノ各1名、木管4名、金管5名の計12名。
 ドラムと共にMCも担当の奥田さん、上手い語りでテンポ良く会を進めます。
 後ろ姿しか見えませんでしたがピアニストの方がめちゃくちゃ上手かった!さりげない音の入れ方が絶妙でした。
 全13曲90分plusアンコール曲という親切な構成。
 グレン・ミラー楽団の定番の曲はほとんど登場する辺りは、土曜日の午後の埼玉のお客さんに分かりやすい。
 ブルースカイ・オーケストラ・スタイルの“イン・ザ・ムード”が面白かったし、普通ならヴォーカルの入る“チャタヌガ・チュー・チュー”をテナー・サックス・ソロで対応したり、中々考えたものだ、と感心しました。また、最後の“アット・ラスト”というのも絶対に出てこない、と思っていた曲だったので嬉しかったですね。
 奥田さん、最後の曲を終えると、次回開催のコンサートの宣伝。
 「2017年1月21日(土)さいたまスーパーアリーナTOIROスタジオにてデューク・エリントン特集」
 という事で、アンコール曲はエリントン楽団の“A列車で行こう”。お気に入りのピアニストの方の長いインプロからスタートしました。
 「次回は皆様、一人ずつお友達を連れてきて下さい!」と奥田さん。
 宣伝上手だね。
 バンド・スタンドをバックに楽団全員とお客さんで記念写真を撮って、お開きとなりました。

 戦後の日本では、タップ・ダンス界と同じでビッグ・バンド界も、一部のスタープレイヤーだけが私腹を肥やし、何もしなかった事から現状は悲惨です。
 それでも、私達が奥田さんのブルースカイ・オーケストラとご一緒した1990年代半ばはビッグ・バンド・ビジネスが、少しは良くなっていました。外苑前のマンダラやサントリー小ホールでのブルースカイ・オーケストラのコンサートは満席だったのになあ。
 そんな事を考えながら会場をあとにしました。
 外に出ると相変わらず「西野カナ・コンサート」のお客さんは大行列でした。
 おわり。

天野 俊哉




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