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Vol.1160 かつてのマイブーム〜カンフー映画
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書店で買えるDVDと言えば忘れてならないのが、ディアゴスディニのシリーズです。コズミック出版のDVD BOXよりも、偉そうに並べられてあるので手に取ってご覧になった方もいるはず。
チャップリンみたいな文部省推奨映画だけでなく、ブルース・リーをはじめとする香港のカンフー映画までもがシリーズ化されてるので、さすがに驚きました。
カンフー映画なんて女性は絶対に観ないジャンルなので、Y'sのコラムにどうかな?とは思いましたが少しだけ書いてみますね。
もう40年以上前になりますが、それまでピストルや刀で闘っていたアクション映画の世界に、空手や拳法など素手で闘うカンフーの勇士が登場しました。
それがブルース・リーです。日本では1973年12月にその主演作品「燃えよ!ドラゴン」が劇場公開され大ヒットしました。
公開に先立ち新橋のヤクルトホールに「燃えよ!ドラゴン」の試写会を見に行った父が、帰宅してから私にブルース・リーの真似をしながら熱く語ってくれた姿が懐かしい。
バカみたいでしたけど。
人気をあおったのが、当のブルース・リーが既に故人だった事。残された主演三作品を巡り日本の映画会社がし烈な戦いを展開しました。
これも懐かしい話です。
物好きな映画ファンだった13歳の私はブルース・リー人気に便乗して、次から次へと公開される香港のカンフー映画を観まくりました。ほとんどは詰まらない作品なのですが、そのくだらなさが魅力でした。
私らカンフー映画ファンの中では、ジミー・ウォングの様な技は無いけどネタだけの人に話題が集中していましたっけ。
作品では、わざわざ浅草の映画館まで出掛けて観た、香港のショウ・ブラザーズとイギリスのハマー・フィルムが共同製作した「ドラゴンvs.七人の吸血鬼」が笑えました。香港のカンフー・スターのデビット・チャンとイギリスの名優ピーター・カッシングが競演。
お笑いをちりばめ女性ファンを掴むジャッキー・チェンが登場するまでのそれらのカンフー映画は、ただただ闘うだけの血なまぐさい映画でした。
今でもカンフー映画関連書やDVDは我が家の棚に沢山眠っております。
先日、香港で製作された最初のカンフー映画である「残酷ドラゴン血斗竜門の宿」(1967)と不思議な出会いをしました。
カンフー映画ブームの1974年にリバイバルされた時に見逃していた作品ですが、DVDショップの棚にあったのです。もちろん中国語版ですので、英語字幕に頼りましたが。シャン・カン・リン・ホウという女性カンフー・スターのアクションがダラダラしていてちっとも凄く無いのに唖然。
それからふた月ほどした今月の事、東京フィルメックス映画祭のプログラムに、この「残酷ドラゴン」を発見。「製作当時アジア各地で大ヒットを記録、カンフー映画の大ブームを巻き起こす原点となる!」と書いてあります。
でも、お客さんビックリするだろうな?つまらなくて。
貴女のまわりにカンフー映画が好きだ!なんて物好きがいたら、ブルース・リーの映画を、それも「怒りの鉄拳」をお薦めします。
天野 俊哉
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