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Vol.1158 SKDスタス公演「スタス・レヴュー秋の踊り」（後編）
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東京リズム劇場でご一緒させて頂いた西村麻亜沙さん出演の「SKDスタス公演」を観に浅草六区のゆめまち劇場に行って参りました。
さてSKD OGのベテラン4名に加えて15名の若手ダンサー達のナンバーをご紹介。今回も男役が少なかったな。
オープニングはデューク・エリントンの有名なスイング・ジャズ“Aトレイン”。
若手全員が登場する華やかなナンバー、男役はタキシード、女性はバニー衣裳。ピンクのレオタードをベースに、お尻には白くて丸いシッポ。頭に乗せた耳の片方だけ折れている、という芸の細かさには脱帽。
ナンバーが始まって全員が舞台上に並んだのに、私は西村さんを見つけられませんでした！
中盤、男役を挟んだ2人の内のひとりが西村さんと、判別出来たのですがあまりに遅すぎ。実は西村さん、前髪を下ろしたヘアスタイルにしていたのです。
いつもオデコで探していたので見事に騙されました。
また、彼女位スマートな体形の方が何人かいたのも、見つけ出せなかった理由です。大いに反省。
次は、OGの初音ひかりさんを挟んだ3人のナンバー“セイント・トーマス”。
初音さんはゴールド、西村さん達2人はシルバーのラメのレオタード。レオタードと同じ色のスパンコールのソフト帽。そして3人お揃いのカラフルなジャケット。
ハイレベルなスタイリッシュな踊りには満足しましたが、実はこのナンバーにはひとつだけ疑問が。
音楽にタップの音がかぶせてあったのです。多分、大きな舞台でタップ・ダンスを踊った時用の録音なのでしょう。ただ、ここでは誰もタップのステップを踏んでいないし、タップとは何の脈略もない振付ですので、このタップの録音が落ち着かない。タップの世界で生きてきた西村さんはかなりやりずらかったのではないでしょうか？
この音楽に対する演出家の思い入れなのでしょうね。
全盛期のSKDレヴューでは、団員から一番のグラマラス・ガールを8人集めてエイト・ピーチェスというチームを編成して、アダルト・ムードで男性客を悩殺していました。
5人の女性がゴージャスな羽根を付けて、踊るというよりもファッションショー的な雰囲気で魅せる“ジャズ・ミー・ブルース”、西村さんを含む7人の女性がフラミンゴの様な7色の衣裳で魅せる“オルフェス”、そしてワイルドな“スパイ・ブレイク”の3曲が、エイト・ピーチェスのナンバーとしての資格充分でした。
最後の“スパイ・ブレイク”は、ヒップホップ・スタイルの振りもあるハードなナンバー。下には黒のビキニとパンツそしてブーツ。パープルの長い上着を羽織る。西村さんはゴールドのカツラを付けていました。
順番が前後しましたが、若手全員が出演する中詰ナンバーが“リズム・オブ・ザ・ナイト”というラテンもの。ラテンと言っても衣裳は、ゴールドのリリアンでしたが。客席おりも多くて、確かラストは客席のど真ん中で終わりました。完全暗転と言える位の暗転でしたが、皆さんキレイにフェード・アウトされてました。
さて、SKD最大の話題作がラインダンス。なんとスティービー・ワンダーの名曲“サー・デューク”を持ってきた！ブルーラメのレオタードに白のシルクハット。凄く時間が長くて、キツい振りの連続なのに、西村さんを含む10人の女性が見事に踊りきりました。
全16場60分（プログラムをクリックで拡大表示）。
すっかりレヴューを堪能いたしました。
改めて客席から観ると、西村麻亜沙さんのダンサーとしての魅力なり輝きを強く感じる事が出来ました。
こんなに素晴らしい方と何年もの間、同じ舞台でご一緒出来て幸せでした。
これからも、こうしたレヴューの舞台で活躍していただけたら嬉しいですね。
お疲れ様でした！
おわり。
天野 俊哉
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