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Vol.1155 さらに引き続きタップの話題ではありませんが
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学生時代に病みつきになった日払い高額アルバイト、交通量調査の事を沢山書いてきましたが、ある交通量調査が、やがて私の人生に大きく関わる事になろうとは。
大学の留年時代の春、アルバイトニュース※に「新規オープンのデパートでの来客数調査のアルバイト募集」なる記事が。
室内なら雨にも濡れないし、トイレもあるから、という条件の良さから「絶対に取るぞ!」の勢いで電話をかけ続けるが、全くかからず。
即日面接との事だったので、公衆電話から電話をかけながら現地の銀座を目指しました。昼くらいに、そのデパート前からの電話がやっと繋がりました。
「やったぜ!」
まだ定員になっていなかったので、めでたく採用。色々説明を受けた後、名前を言うと
「えっ?男の方ですか?」
と先方。
ずっと話していたでしょ?
「すみませんが、女性の方だけの募集なので!」と先方。
アルバイトニュースには《女性のみ》みたいな条件は記載されておらず先方がミスった訳ですが、考えてみたらキレイな銀座のデパートの入口に一日中座って来客数を調査するのに、こきたない野郎共(主観的意見)を雇うわけないですよね。私なら雇わない。
わかっちゃいるけど腹が立ちました。
目の前にそびえ立つ真新しいデパートを見上げながら「バカ野郎!」と叫んだか?どうかは忘れましたが、にらみつけながら帰った記憶があります。
このデパートが1984年の春にオープンしたプランタン銀座でした。当時はフランス生まれのデパート、みたいなオシャレなキャッチフレーズでしたね。
その後、タップダンス・インストラクターの世界に飛び込んだ訳ですが、5年後にこのムカつくプランタン銀座とまさかの再会を果たすことに。
それは、日本橋三越文化センターにあったタップダンス・クラスの突然の閉鎖が発端でした。
当時、三越クラス担当だった私と押田君の二人で教室に使えそうな場所を探しまわりました。神田駅から歩いて銀座まで到達。そして、嫌々因縁のプランタン銀座に入店したところ、広いスポーツ・スクールの存在を知りました。早速これを隆子先生に伝えたところ、急ピッチで話が進み、私達は無事プランタン銀座に移ることが出来ました。
ただ、私達が入れたのは実はスポーツ・スクールではなく、文化教室のエコール・プランタンの方でした。部屋は狭く、防音設備もない絨毯の教室でしたが、改良に改良を重ねダンスの教室として18年間過ごしました。
今年2016年いっぱいでプランタンの名称を外してしまうそうですね。
プランタン銀座との出会いは最悪でしたが、沢山の素敵な生徒がレッスンに通ってくれました。
感謝しております。
おわり。
※1967年に学生援護会が首都圏で創刊。キャッチコピーは「求められる人を求める人に」
1982年のCMの、蟹江敬三氏の「人間だったら、良かったんだけどね〜」のフレーズが話題に。共演は斉藤慶子さんと牛の吉田君
2作目のCMにはキョンキョンが出演
天野 俊哉
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