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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1154 引き続きタップの話題ではありませんが
 学生時代に病みつきになった日払い高額アルバイト、交通量調査の事を書いていたらまだまだありました。
 アンデルセンみたいにチェーン展開するオシャレ系パン屋さんから派遣されたある日。
 場所は、学習院や当時ロッキード事件で時のひとであった田中角栄元総理邸があった目白。
 学生街に出店予定のための交通量調査でしたが、その日は英検や簿記等の外部試験日にぶつかってしまいました。
 よって学習院の女子大生みたいなギャルは全く通らない。野郎ばっか。
 しかも、外部試験時間の登下校の時間だけは凄い人数が行き来するのに、あとは閑古鳥が鳴いていた。
 しかも、皇族の皆様が通われるエリアのせいか?警察官が多くて、社員の方は取り調べを受けたそうな。
 大失敗でした。
 これが縁で、このパン屋さんからは、出店計画がある度に声が掛かるようになりました。
 次が国立駅前の一等地でしたが、横断歩道の真ん前は意外に人は立ち止まらないのですね。しかも、夜になると誰も通らなくなる。
 断念したそうな。
 さて、このバイトは基本学生三人と社員二人で行動してました。交通量だけでなく、近隣のパン屋さんにパンを買いに行くオプションが付きました。
 そう、パンを買ってレシートを貰ってくるんです!
 何で?
 一時間に何人来たか調べるからです。
 毎時間ですか?
 はい。
 一つだけ問題があって、例えばアンデルセンとか、ポンパドールみたいないつも混んでいる大きな店は良いのですが、個人で経営している小さなパン屋さんは地獄でした。
 わざとレシートをくれなかったり、イヤミを言われたり。ある時、明治大学のバイト仲間はつけ髭やメガネ、カツラなんかの変装道具を持ってきてトライしたものの、2回目の訪問であえなく撃沈したそうな。
 今頃どうしているかな?
 さらに、ある時から喫茶店まわりまでが加わりました。最低でも三時間毎にまわってくるわけで、一日に4杯以上のコーヒーを飲んだ事もありました。とにかく辛いもの、しょっぱいものがたべたくなりましたね。
 社員の方は店を訪れるとショーケースをじっと見続けます。パンやケーキの値段を暗記するためです。
 スゲエ。
 今ではこんな調べかた必要ないでしょうが、あの時代この方法しかなかったんでしょうな。
 アナログすぎて笑えます。
 ちなみに買ってきた山のようなパンやお菓子は全部貰って帰りましたが、とても食べきれないので、近所にまで配りました。
 単なるバイトの立場でしたが、後日「あそこは出店して、物凄く繁盛してます!」なんて聞くと嬉しかったですね。

天野 俊哉




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