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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1151 生誕100年記念ロッサノ・ブラッツィ〜真面目なイタリア人俳優
 ロッサノ・ブラッツィは、1950年代のハリウッド映画で活躍したイタリア人俳優です。
 私がブラッツィさんの映画を初めて観たのは13歳の頃、ジューン・アリスン主演の「若草物語」でした。
 ジャネット・リー
 ジューン・アリスン
 エリザベス・テイラー
 マーガレット・オブライエン
、なんてド派手な四姉妹だろう。
 ここでのブラッツィさんは小説家志望の主人公ジョーに作品のアドバイスをする教授の役。チョイ役。
 そう、真面目で地味な存在でした。
 ブラッツィさんには、イタリア人特有の軽さとか明るさは全く無くて、ただ真面目な印象しかありません。
 次に「愛の泉」ジーン・ピータース。
 ブラッツィさんがトレビの泉なんか行くか?
 ナンパなんかするか?
 無理な演技してるな、と余計な事を考えてしまいました。
 そして代表作「旅情」。
 あのキャサリン・ヘプバーンとの共演。ブラッツィさんが、キャサリンと不倫なんてあるはずない!14歳の私には絶対信じられませんでした。
 主題曲とラストシーンだけは良かった!それ以来観てません。
 14歳の夏休み、劇場でミュージカル映画の名作「南太平洋」リバイバル上映。ピチピチのミッチー・ゲイナーの相手役がブラッツィさん。ブラッツィさんが、ミッチーと不倫なんてあるはずない!
 14歳の私には絶対信じられませんでした。
 その頃、初めて買った映画スター事典で、弁護士出身だとか、(当時は)離婚歴が無いとか、ブラッツィさんを閉鎖的にさせている原因を発見。
 しかも「南太平洋」での名曲“魅惑の宵”のブラッツィさんの歌声吹替えだって。
 益々存在感無しだ。
 以来、ブラッツィさんの映画を観ていませんが、現在の私がこれらの映画を観直したら、もう少しブラッツィさんの不真面目な部分を見つけられるのかな?とも思いました。
 今回は、ハリウッド映画で活躍したイタリア人俳優ロッサノ・ブラッツィをムリヤリ取り上げました。
 
写真 上から
・ラテン・ラヴァー、ロッサノ・ブラッツィ
晩年、「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネ役のオファーを断った。理由は明らかにされていないが、彼がイタリア人であることを考えれば・・・。
・「若草物語」で揉み上げがたくましいロッサノ・ブラッツィ
・「若草物語」のド派手四姉妹
・「愛の泉」でジーン・ピータースと
・14歳には早過ぎた「旅情」の幸せいっぱいのシーン
・大人には切な過ぎる「旅情」のラストシーン
・今観ると羨まし過ぎる「南太平洋」

天野 俊哉




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