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Vol.1150 生誕100年記念マーサ・レイ〜戦場の勇気あるコメディ女優
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1930年代から60年代にかけ舞台、映画、テレビで大活躍したアメリカのコメディ女優マーサ・レイが生誕100年を迎えます。
マーサは、大きな口という部分を除けば美人ですし、歌もお上手な方です。
「百万弗大放送」等1930年代のパラマウントのミュージカル映画で、綺麗なドレスを着たマーサが、がに股スタイルで歌ったり、転けたり、滑ったりするお笑い場面が何故か私には笑えませんでした。
マーサ・レイのハリウッド映画はかなり観ており、「Hellzapoppin」「凸凹空中の巻」「Pin Up Girl」「チャップリンの殺人狂時代」等は彼女の魅力を引き出した作品と言えます。ただ、映画にはマーサ・レイを生かしたコメディ場面が少なかったので「本当はどれくらいのコメディ女優なのかなぁ?」と、ずっと半信半疑でした。
現在、YouTubeでマーサ・レイを検索すると、1950年代以降のテレビ番組が沢山あり、映画では見ることの出来なかった素晴らしい場面が次々登場します。
特に映画「ライムライト」でのチャールズ・チャップリン&バスター・キートンの競演場面を、マーサ・レイ&バスター・キートンで演じた場面はお見事。10分近くあるのですが、キートンの演出指導にマーサがうまく乗れて、チャップリン&キートン以上の相性の良さを見せました。絶対オススメ。
マーサ・レイにはアメリカ合衆国の名士の一面があります。アメリカが参戦した
1940年代の太平洋戦争
1950年代の朝鮮戦争
1960年代のベトナム戦争
の戦場での慰問活動における勇姿を讃えてです。
40年代の慰問部隊は《Four Jills in a Jeep》として知られています。
女優のケイ・フランシス
グラマー女優のキャロル・ランディス
タップダンサーのミッチ・メイファー
そしてお笑いのマーサ・レイの四人の美女(Jills)。
その過酷な活動状況は、FOXで伝記映画が作られたほどです。かなり甘ったるく脚色はされてはいましたが、驚いたものです。
その後の戦争では、単独で慰問活動をしたそうです。
またマーサ・レイは、有名なタップ・ダンサーのコンドス・ブラザーズのひとりニック・コンドス元夫人でもありました。
今回はアメリカのコメディ女優マーサ・レイを取り上げました。
写真 上から
・大きな口をネタにしたポリデントのCMにも出演したマーサ
・「Hellzapoppin」でバツグンな表情を見せるマーサ
・「チャップリンの殺人狂時代」でシブい表情で魅せるマーサ。チャップリン直々のオファーをいたずら電話だと思って切ってしまった
・「ライムライト」で喜劇映画の双璧バスター・キートンに一歩も引けを取らないコメディエンヌ、マーサ
・ジープで颯爽と登場のFour Jills in a Jeep。左からケイ、運転するマーサ、キャロル、ミッチ
・マーサの歌に多くの兵士が癒された。マーサの慰問活動と貢献に対して、晩年に大統領自由勲章が贈られた
天野 俊哉
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