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Vol.1140 YouTubeで観るタップダンサー達の貴重映像
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私がミュージカル映画「マイアミの月」のサウンド・トラック盤レコードを渋谷の輸入レコード店で確か¥2500で購入したのが1970年代後半、同じ店で輸入盤ビデオを¥4500で購入したのが1980年代後半。
DVDは数年前に松本晋一さんが¥2000位(しかも4枚セット)で入手して下さいました。
今回「マイアミの月」の関連コラムの仕上げとして、YouTubeにおけるコンドス・ブラザーズの映像の情報を書くつもりでしたが、数年前からほとんど変わっていないので諦めました。
その代わりに最近、アメリカのサイトで中々レアな映像を見つけましたのでお知らせします。
《What the Eye Hears》というサイトです。
黒人タップ・ダンス・チームの《Four Step Brothers》《Tip Tap and Toes》(写真3、4番目)のダンス映像は、ユニヴァーサル映画のB級作品等でかなりの珍品ですし、《Jimmy Slyde 1959》(写真最下)では、テレビ・ショーでステップを踏む若き日のジミー・スライド。ファンにとっては超涙ものかも。
《Condos Brothers 1944》
白黒映画「Song of the Open Road」から。映画撮影場面でのコンドス・ブラザーズ。ピンスポットを当てそこなったり、いい加減な演出。
《Condos Brothers 1944》
20世紀FOXのカラー映画「Pin Up Girl」から。田舎の馬車の上で踊るコンドス・ブラザーズ。チャーリー・スピヴァク楽団のスインギーな演奏がタップを生かしてます。
《Buck and Bubbles 1944》
ルイ・サッチモ・アームストロングの紹介でバック&バブルズが登場。途中で女優コンスタンス・ムーアの顔が現れるので映画は「Atlantic City」でしょう。
《Paul Draper 1948》
以前このコラムでも取り上げたクラシカル・タップのドレーパー。ジェームズ・キャグニー主演のドラマ「Time of Your Life」から、いかにも神経質そうなタップ・ダンス。
そして、レア中のレアな映像が以下の二つ。
《Harold Nicholas 1944》
存命中の歌手グロリア・ジーン主演のユニヴァーサル映画「Reckless Age」からソロを踊るハロルド・ニコラス。残念ながら、フェイヤード兄さんがいないと、ハロルドさん途中から技が無くなり弱くなる事を初めて知りました。
この作品、グロリア・ジーンのファンサイトで販売されているのみ。入手困難な映画なんです。
《Walter Long》
ジョージ・マーフィ主演のMGMミュージカル「Broadway Rhythm」に登場する謎の白人タップ・ダンサー。
ウォルター・ロングというらしい。
1944年という時代に、新しい感覚のタップで大変なテクニシャンぶりを見せた方です。彼に関する情報はほとんど無かったのに、まさかの再会です。有名な「エド・サリバン・ショー」での素晴らしいタップ・ダンス。最近、お目にかかれなくなった「聴かせるタップ・ダンス」だと思うのですが、いかがでしょうか?
天野 俊哉
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