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Vol.1113 ハードボイルドアクション映画の撮影現場を取材してきました
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古いものと新しいものが融合した、どこか異国情緒が漂う港町ヨコハマは、多くのアクション映画のロケ地になっています。古くは「俺は待ってるぜ」(1957)、「霧笛が俺を呼んでいる」(1960)、「赤ハンカチ」(1964)、そして“和製カサブランカ”の呼び声も高い(?)「夜霧よ今夜も有難う」(1967)などが思い浮かびます。明や圭一郎や裕次郎がいきなり歌い出すこれらの作品を“ムード歌謡アクション映画”と呼ぶそうです。シリアスなシーンなのに場違い的に歌い出すので観ているこっちもちょっと恥ずかしくなるんですが、まあミュージカル映画だと思えば。
グッと新しいところでは「あぶない刑事」シリーズ劇場版が有名ですね。ただしタカとユージの挿入歌はちょっと・・・。
さて、前置きが長くなりましたが、「ハードボイルドヨコハマアクションムービーコンペティション2016」参加作品の撮影現場を取材させて頂きました。メガフォンを取るのは新進気鋭の酒井要監督。酒井監督とは、以前にスタジオが協力させて頂いたタップダンスをテーマにした映画の撮影で知り合いました。監督が偶然にもスタジオのある戸塚にご在住で、「地元で撮る」とのこだわりから戸塚がメインロケ地として撮影されました。公開前なので撮影場所の詳細はヒミツですが、地元の方やスタジオの生徒さんが作品をご覧になれば「ああ、あそこね」と、きっと分かると思います。
今回レポートするのは、クライマックスシーンが撮影された7月某日の最終日です。条件に合う場所が戸塚になかったそうで、このシーンだけは埼玉県川口市内の某廃工場スタジオでの撮影となりました。
コンペティションの応募規定の長さ20分以内に収めるために頭の中で粗編集でもされているのでしょうか、監督が目を閉じて動きが止まり、そしてパチッと目を開けてポンポンと台本が変わり、俳優陣に演技の変更指示を出します。それに合わせてスタッフ陣がテキパキと動き、和やかながらも緊張感のある、いい空気が現場に流れます。
それにしても暑い!じっとしていても鼻の頭や顎から汗が滴り落ちる程の物凄い暑さなので、初めはテスト中だけでも鉄扉を開けたり冷房を入れたりしていたんですが、監督がテンポ良く本番を撮り進めるので、外部や冷房機器の音が収録されないように鉄扉は閉じたまま、冷房も止めたままになりました。
壮絶なクライマックスシーンは、密閉された工場の激暑に加え、監督、スタッフ、出演者の熱意でスタジオ内にかげろうが上り立つような中で撮影され、クランクアップとなりました。みなさん、お疲れ様でした!
水野晴郎さんのおっしゃるとおり「いやぁ、映画って本当にいいもんですね〜」。コンペティションの開催が楽しみです。
壮絶な人間模様を描いたハードボイルドアクション映画の本作品、ぜひご覧ください。
Y's取材班
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