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Vol.1108 偉大なる?ミュージカル女優マーニ・ニクソン追悼
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私のまわりで「マーニ・ニクソンが亡くなった!」と聞いて「エエッ」と反応されるのは多分松本晋一さんだけでしょう。
ミュージカル映画の代表作が、
「王様と私」(1956)
「ウエスト・サイド物語」(1961)
「マイ・フェア・レディ」(1964)
間違ってませんか?
いいえ。
彼女が歌った名曲が、
“Shall We Dance”
“Tonight”
“I Could Have Danced All Night”
まさか?間違ってませんか?
いいえ。
学生時代、これらのミュージカル映画のサウンド・トラック盤レコードを買ってジャケットを見ると、聴きたかったオードリー・ヘプバーンら主演女優のクレジットが無いことにビックリ。
そうなんです、マーニ・ニクソンはデボラ・カー、ナタリー・ウッド、オードリー・ヘプバーンらの歌の吹き替え専門の歌手なのです。
ただし、「自分は歌が上手い!」と信じきっていたナタリーやオードリーにとってマーニの存在は許せなかった様です。というのもオードリーさん、「マイ・フェア・レディ」に先立つ「パリの恋人」ではご自分の声の歌がレコード化されてましたからね。でもヘタでしたよ、あれ。
その後、マーニはジュリー・アンドリュース主演の「サウンド・オブ・ミュージック」で、ジュリーがいる修道院の修道女のひとりを演じました。
私は早くからその事を知っていたので、映画を観ながらマーニを探しましたが、どの方がマーニか全くわかりませんでした。
映画「雨に唄えば」でも描かれていましたが、ハリウッドにはマーニの様に陰の存在の歌手が多かったのですね。そんな中、生前から吹き替え専門とは言え、その名前が世に知られた事はマーニさん幸せだったのではないでしょうか?
マーニ・ニクソンのご冥福をお祈りいたします。
写真 上から
・ショートヘアがとてもキュートなマーニ
・「マイ・フェア・レディ」で“I Could Have Danced All Night”を気持ち良さそうに歌うオードリー
・実際に歌っているのはマーニ
・「サウンド・オブ・ミュージック」で修道女のシスター・ソフィア役を演じるマーニ(左)
・アルバムやパンフレットを懐かしむマーニ
天野 俊哉
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