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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1068 企画展「複製技術と美術家たち」に行ってきました
 横浜美術館で開催中の企画展「複製技術と美術家たち−ピカソからウォーホルまで」に行ってきました。
 写真印刷や映像などの複製技術が高度に発達、普及し、複製を通して誰もが容易に美術を楽しむことができるようになった時代の変化に、ピカソを始め20世紀の美術家や芸術家たちがどのようなビジョンを以って作品創りに挑んだのかを検証するという趣旨の展覧会です。
 今や3Dですら簡単に複製できてしまう時代ですが、当時の絵画や演劇などの伝統的な芸術家にとって複製技術の発展や普及は、作品はもちろんのこと、自己のアウラ(崇高性、尊厳)の衰退すら招くような、大きな脅威だったことでしょう。
 しかし、中にはそのような危機的状況をバネにする人もいて、例えばそれまで印象派的な写実作品を描いていたピカソは、ジョルジュ・ブラックと共にキュビスム(多角度から見た物の形を一つの画面に収める技法、様式。正面顔と横顔が一体になっているアレです)を創始し、美術界でのポジションを確固たるものにしました。また、複製技術作品としても10万点にもおよぶリトグラフ(版画)を制作し、柔軟に対応しました。
 グッと近代では、アンディ・ウォーオルが作品創りにシルクスクリーン(版画)を用いて、複製量産できるポップ・アートを芸術の域にまで押し上げました。
 当時の心配をよそに、複製が氾濫する現代において、唯一の存在である芸術作品が放つアウラ(オーラ)は、むしろ輝きを増しているように見えるのは気のせいでしょうか。
 同展覧会には、ピカソ、ブラック、マティスからウォーホル、オルデンバーグ(日本では東京ビッグサイトのデカいノコギリが有名)まで、約500点の作品が5つの章で紹介されています。
 6月5日(日)まで開催中です。ご興味のある方はぜひ。

横浜美術館公式サイト
http://yokohama.art.museum/index.html

Y's取材班




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