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Vol.1060 グレン・ミラー楽団の事
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かつて「ローマの休日」と同じくらい何度も何度も繰り返しテレビで放映されていたのが「グレン・ミラー物語」です。
単なるバンドリーダーの伝記に留まらず夫婦愛、友情などを上手く描いた名作で、主演のジェームズ・スチュアートとジューン・アリスンのコンビが素敵でしたね。
グレン・ミラー自身がアメリカで最高の人気を得ながらも、愛国心の強さから楽団を解散して入隊。戦意高揚の為に軍隊で新たに楽団を率いたものの、軍用機で移動中に消息不明に。というドラマティックな人生を送った事で、今や伝説的な存在になりました。
私がタップ・ダンスを習いたての頃はこのグレン・ミラー楽団のスイング・ジャズ曲が多くて、佐々木隆子先生をはじめ先輩方は必ず踊ってらました。
“In the Mood”
“American Patrol”
“Strings of Pearls”
私は映画「銀嶺セレナーデ」の主題歌“The Kiss Polka”を、現在TAP DOで大活躍されている吉田ひかるさんとその昔デュエットした事があります。私の場合、グレン・ミラー楽団の音楽はあくまでもハリウッド映画繋がりにとどまりました。
最近では淺野康子さんがグレン・ミラー楽団のテーマ曲“Moonlight Serenade”の別アレンジ・バージョンを大人っぽく振付していました。
今から30年位前に、アメリカのジャズ評論家ジョージ・T・サイモンが書いた「グレン・ミラー物語」が日本でも発売され、高価な本でしたが購入して毎日読み続けたものです。
公私共に生前のグレン・ミラーと親しかったサイモンは、グレンは温厚なジェームズ・スチュアートとはまるで別人であり、その厳しい人柄をさらけ出していました。ただそれゆえ音楽家として大成功したわけであり、亡くなってから72年たった今でもスイング・ジャズの世界で頂点にいられるのですね。
この本は古本市などで見かけますので、興味のある方ご一読をオススメいたします。
写真右 上から
・「グレン・ミラー物語」単行本(1987)
ジョージ・T・サイモン著、柳生すみまろ訳
・1942年、陸軍航空軍に入隊したグレン・ミラー
・グレン・ミラー(右)に取材するサイモン
写真下 左から
・本の表紙にも使われたグレン・ミラー本人のカット
・同じポーズでキメるジェームズ・スチュアート
・素敵な雰囲気のジェームズ・スチュアートとジューン・アリスン
天野 俊哉
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