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Vol.1046 マレーネ・ディートリッヒ〜ど根性人生
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自宅に一枚の映画ポスターがはってあります。
「真実のマレーネ・ディートリッヒ」
ドイツ生まれの女優マレーネ・ディートリッヒ。ナチス時代の故国を嫌ってアメリカの市民権を得る、というバックグランドがあるなか第二次大戦中アメリカの兵士慰問の為に世界を飛び回ったど根性人生。そんなマレーネの優れた記録映画でした。もう10年以上前の作品ですね。
マレーネは1930年代、ハリウッドのお洒落なパラマウント映画社でスタンバーグやルビッチといった名監督のもと、数々の大作に主演しました。豪華絢爛な作風で知られるMGM映画社のグレタ・ガルボとはライバル同士でした。
私がマレーネに興味を持ったのは、そんな順風満帆なキャリアに陰りがみえ、当時2流とされていたユニヴァーサル映画社と契約して大ヒットを飛ばしたど根性です。
つい最近、学生時代にテレビの深夜劇場で観たマレーネのユニヴァーサル映画3本を観直しました。
「砂塵」
「スポイラース」
「男性都市」
チープなユニヴァーサル映画であっても、そこはマレーネ主演なので大作扱いとなっています。
ジェームズ・スチュアート共演の西部劇「砂塵」では酒場の歌手役。ユナ・マーケルという女優さんと取っ組み合いの喧嘩をするのですが、髪をふりみだして暴れまくる姿には感動しました。神秘的なマレーネが一瞬にして過去の物となりました。
ど根性です。
「スポイラース」「男性都市」は共に190pを越す大男ランドルフ・スコットとジョン・ウエインとの共演。マレーネを巡りこの大男二人が延々と殴りあいます。ちょっぴり残念だったのが、一番派手なアクションの部分が吹き替えであった事。マレーネ達女優さんは全て自分で演じていたのに。 ど根性ですな。
そう言えば「大雷雨」でもエドワード・G・ロビンソンとジョージ・ラフトがマレーネを巡り殴り合ってましたっけ。
当時のハリウッド映画のスタイルなのかどうか分かりませんが、マレーネの行くところには殴りあいもしくは大乱闘があったようです。
マレーネ・ディートリッヒは隆子先生が亡くなった1992年春に亡くなりました。先生よりも半世紀ほどお姉さんでした。
ど根性人生でした。
現在、YouTubeにはマレーネ・ディートリッヒの映像が沢山ありますので、興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。
天野 俊哉
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