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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1044 ジョージ・マーフィ自叙伝
 実家の戸棚からハリウッド映画スターの自叙伝が何冊か出てきたので、今回もそれらについて触れてみたいと思います。
 渋谷の映画館で上映されたフレッド・アステアのミュージカル映画「踊るニュウヨーク」で、アステアの男性パートナーを演じ、ステッキを器用に使って剣劇スタイルのタップ・ダンス・デュエットを見せたのがジョージ・マーフィです。日本ではあまり知られていませんが、ことデュエット・ダンスに関してはハリウッド・ミュージカル映画の殆どの女優さんと踊っています。ロナルド・レーガンと同じく後に政界入りしました。私の父などは上院議員のマーフィがシャーリー・テンプルちゃんとタップ・ダンスを踊っている映像にビックリしていましたっけ。
 天皇陛下が皇太子時代の1950年代にハリウッド訪問をした事があり、映画界のVIPが集まるパーティが開催された時、その総合司会を務めたのがマーフィでした。
 さて私がロスアンジェルス旅行をした1980年にハリウッド大通りのBOOK CITYという映画書が充実した書店でジョージ・マーフィの自叙伝「Say、Didn't You Used to be George Murphy?」を購入しました。これは彼の政界時代の1970年に書かれたサクセス・ストーリーの一種ですが、お店の方から「ミスター・マーフィのサインが書いてありますよ!」と教えられました。筆者本人がこの書店を訪れた時に書いたサインの様です。
 ハリウッド時代のエピソードが前半にタップリあり、エレノア・パウエルや先のシャーリー・テンプルとタップ・ダンスのデュエットをした時になるべくフロア全体を広く踊れる工夫をしたと言います。マーフィにとって代表作とも言える「For Me and My Gal」では製作エピソードから試写会でのエピソードまでが。
 豪華な共演者がズラリ登場するので映画界のパートはかなり読み応えがありました。本の後半は私に縁の無い政治の話が殆どで、掲載されている写真もアイゼンハワー、ニクソン、ゴールドウォーター、レーガン等共和党のタカ派が顔を揃えているのが特徴。
 ラスティ・フランク女史が往年のタップダンサー達にインタビューをした名著「TAP」にも晩年のマーフィが登場し、映画でのタップ・ダンスのエピソードを沢山披露していましたね。
 ジョージ・マーフィに興味のある方はぜひYouTube等でGeorge Murphyを検索してみて下さいね。フレッド・アステア、エレノア・パウエル、シャーリー・テンプルとのタップ・ダンス・デュエットは必ず観れます。
 今回はジョージ・マーフィの自叙伝を取り上げてみました。

天野 俊哉




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