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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1018 宝塚歌劇宙組公演(上巻)
 昨年春「トップ・ハット」で宙組のトップスターになった朝夏まなとさん主演、生田大和演出のミュージカル「Shakespeare」と藤井大介演出のダイナミック・ショー「HOT EYES!!」を観に東京宝塚劇場まで行ってまいりました。
 雛祭りが近いため場内に入り、1階正面の大階段の横にはお雛様が綺麗に飾ってありました。どうせなら大階段に飾れば?なんて無理か。
 開場して直ぐだったので、2階のカフェをのぞくと以前マイブームになった期間限定デザートがまだ健在だったので食べることに。
 ショーのタイトルから《ダイナミック・シュー/ホッと(ハートマーク)パイズ!!》らしい。
 まん中のハートマークをアイズと読むのだろう!と勝手に思ったので、お店の人に聞いてみると「そちらはただのマークでございます」とマニュアルにありそうな口調での回答が帰ってきました。うるさいお客が多いようですね。すみません。
 ミニながらシュークリームが入った事で、タイトル通りダイナミックなデザートになりました。
 久々のヒットでした。
 えっ、早く3階に上がれ?
 ハイハイ、上がりますよ。
 さて、最初はミュージカル「Shakespeare」。
 宝塚のシェイクスピア作品と言えば「ロミオとジュリエット」を始め、ベースにした作品は大変多いのです。かつて兵庫の大劇場に隣接するバウホール(東京では日本青年館)で、1年間にわたりシェイクスピアに関連した作品を上演した事がありました。「冬物語」を日本ものにしたり、「から騒ぎ」をロック・ミュージカルにしたり、普段は敷居の高いシェイクスピア劇の入門にはとても良いチャンスでありました。
 今回の作品はどうやら伝記らしい。その作品はよく知られているのに、その人物像は良くは知られていません。
 若手演出家の生田大和氏は実にスピーディーに舞台を動かしてしまう。例えば始まりの20分あたりまで、100名近くいるキャストを無駄にせず、暗転の代わりに歌わせ、踊らせ、舞台を銀矯を走り抜かせる。また舞台上の大きなセットは回り舞台で回しながら片付けて行く。本舞台上で「ロミオとジュリエット」を劇として見せながら、銀矯では作者であるシェイクスピアと恋人のアンが愛を語る。
 好きですね!こういうひっぱる演出。
 ちなみにシェイクスピアの奥さんになった女性がアン・ハサウェイ。現在ハリウッドで活躍されているアン・ハサウェイさんは、ここから芸名にしたのかな?
 実際のシェイクスピアがこういう人物であったとは思えないけれど、95分でその若き日をミュージカルとして描き、笑いも交え観客を楽しませた演出はお見事です。
 「トップ・ハット」「王家に捧ぐ歌」「メランコリック・ジゴロ」と、トップ・スターになってから他の人が演じてきた役ばかりを演じてきた朝夏まなとさんにとって、自分の為に書かれた初めての作品のせいもあって、イキイキしていましたね。ファンの方々も応援のしがいがあるというもの。
 さて、ダイナミック・シューいやダイナミック・ショーの方はいかに?
 つづく。

天野 俊哉




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