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Vol.1015 私達だってタップダンサーなのにA
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「ミュージカル映画特集−ジャズで踊って」のコラムを一度終わりにしてうとうとしていたら天から声が!
「私の事忘れてるでしょ!」
すみません!
1930年代から1950年代あたりまでハリウッド映画における黒人の扱いは酷いものでした。タップダンサーは踊るだけの存在、台詞があるのは召し使い等のわき役ばかり。
今回タップシューズすら履かせてもらえず映画に出演しているのがタップの歴史に残るバック&バブルズです。
ダニー・ケイ主演の音楽映画「ヒット・パレード」(1948)は、当時のスイングバンドのリーダー達、ジャズのスタープレイヤーやコーラス・グループが名前を連ねています。そんななかバック&バブルズの名前に素晴らしいタップ・ダンスを期待しない人はいないはずです。
ピアノを弾くチビのバックとキザでお洒落なダンサーのバブルズ。タップ・デュオでないのも変わっていますが、そんな凸凹ぶりがまたキュートです。ワーナー映画「大学祭り」(1937)でのショー・ナンバーが格好よかった。
私が今回渋谷シネマヴェーラで上映される「ヒット・パレード」を初めてテレビで観た時はかなりのカット版でしたのでバック&バブルズにはお目にかかれず。やがてビデオが発売されたのでバック&バブルズの存在をチェック出来ました。
確か窓の掃除屋さんの役か何かで全く踊りませんでした。
ただ、皮肉だったのは普段バブルズの華やかなタップの引き立て役的存在であるピアノのバックがやたら目立っていました。台詞も沢山あったと記憶しています。
もう1つ皮肉なのは、バック&バブルズの出番あたりがこの映画の一番面白い場面だった事です。
余計な事を言ってしまいました。
踊らないバック&バブルズですが、同じタップ仲間としてぜひ注目して下さいね。
天野 俊哉
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